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今から116年前まで、宮古・八重山には…

 今から116年前まで、宮古・八重山には琉球王府時代に課せられた人頭税があった。15歳から50歳まで年齢、性別に応じた頭割りの税。男性は穀物、女性は織物を納めなければならない。その税制は各地に悲劇をもたらした▼与那国島久部良にある岩盤の割れ目、クブラバリ。年に1度、妊婦を集め、岩の裂け目を跳ばせ、間引きしたと伝えられている。さらに島のほぼ中央にあるトゥング田跡。課税対象の男性を非常招集し、決められた時間内に田の中に入れなかった人が殺されたという▼税を増やさないための人減らし、間引き。人頭税の過酷さを物語っている▼真珠養殖事業を始めようと宮古島を訪れた新潟県出身の中村十作らが、重税に苦しむ島民を見かねて廃止運動を展開。1903年(明治36年)1月に実現した。宮古島出身の演歌歌手、上地雄大さんがそのことを歌と本で今に伝えている▼石垣市では2002年、人頭税廃止100周年記念事業が行われた。「私たちの先人はその不合理で過酷な税制のもとで苦境にあえいでいた」と先人の労苦と人頭税廃止の意義を後世に伝える記念碑が市立八重山博物館敷地内に建つ▼首里城はかつて、先島にとって圧政の象徴であった。そういう歴史も内包していることを踏まえつつ、早期再建を望みたい。(比嘉盛友)

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