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「こじゃんとめんそーれ!」 竹富島と絆大石中隊

うつぐみ文化芸能交流高知公演に向けて練習する玻座間民俗芸能保存会の会員ら=6日夜、結い心センター

うつぐみ文化芸能交流高知公演に向けて練習する玻座間民俗芸能保存会の会員ら=6日夜、結い心センター

高知でうつぐみ芸能交流へ

 戦時中、竹富島に駐留した独立歩兵301大隊大石中隊の大石喬中隊長=高知県出身=と島民が結んだ絆をきっかけに今も親交を続ける竹富島と高知県の住民らによる初めての文化交流公演「うつぐみ文化芸能交流高知公演~郷土芸能でこじゃんとめんそーれ!~」(同実行委員会主催、宮地竹史実行委員長)が10日午後、高知県香南市の「弁天座」で行われる。竹富町、同県と交流のある自治体・団体も加わり、4道県5団体が郷土芸能を披露する。竹富島からは玻座間民俗芸能保存会(前新伸二郎会長)の会員33人が出演し、「馬乗しゃ」「大浦越路節」などを披露する。

 大石中隊は1944年12月から約1年間、竹富島に守備隊として駐留。大石隊長は▽マラリア有病地への疎開を島民に強制しなかった▽陸軍白保飛行場の工事に徴用された島民を島に戻した▽島民と娯楽会を開催した|などのエピソードがあり、中隊が離島する際には島民が送別会を催したほど慕われた。

 駐留の間に亡くなった隊員9人の慰霊碑を戦後、喜宝院主の故・上勢頭亨さんが境内に自費で建立、毎年6月には慰霊祭が行われている。大石隊長の子孫が島を訪れ、島民から歓迎を受けるなど現在も縁をつないでいる。

 公演は互いの伝統文化、郷土芸能を上演することで人間のつながりや平和の尊さ、文化継承の大切さを多くの人に伝える目的で開かれる。玻座間民俗芸能保存会は8日から3泊4日の日程で高知県に滞在し、住民らと交流する。

 同公演の世話人を務める保存会の亀井保信さんは「直接の関係者が減って一度途絶えそうになった交流を、我々の世代から再興するきっかけにしたい」と公演へ熱意を燃やす。

 踊りを指導する大盛和子さんは「私も大石隊として壕(ごう)を堀った。戦後竹富にいらした大石隊長の姿を見たこともあり懐かしい。これからも高知の方々と交流を続けていきたい」と話している。

  • タグ: 竹富島高知
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