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沖縄防衛局 のり面、擁壁高見直さず 景観基準超、最大5~7.6㍍

沖縄防衛局が造成工事の準備を進めている旧ジュマールゴルフガーデン跡地(中央)。進入路などが整備されている=29日午前、小型無人機で撮影

沖縄防衛局が造成工事の準備を進めている旧ジュマールゴルフガーデン跡地(中央)。進入路などが整備されている=29日午前、小型無人機で撮影

平得大俣陸自配備 11月から造成工事予定

 平得大俣への陸上自衛隊配備計画に伴う造成工事で、石垣市の景観形成基準を大きく超過しているのり面と擁壁の高さについて、沖縄防衛局が見直しを行わない方針であることが同局への取材で分かった。法的にも見直しの義務はなく、緑化などで景観に配慮する考え。同局は、石垣市との協議が終了したことを受け、準備ができ次第作業に入るとしている。工期は11月1日~来年12月末となっている。

 市の景観形成基準では、地上からの高さはのり面1㍍以下、擁壁2㍍以下となっているが、防衛局の計画は最大でそれぞれ5㍍、7・6㍍と大きく超過している。

 このため、市は8月22日、景観形成審議会の意見を聴き、「計画の実施に当たっては、引き続き景観法の趣旨に沿うよう努めるととともに、建築物の設計でも敷地外周部への高木植栽等を検討するなど、継続して良好な景観形成に努めること」との意見を付け、10月21日付で協議終了通知を防衛局に行った。

 景観法16条第5項は、国の機関が行う行為については届け出義務はなく、景観行政団体の長への通知義務を課している。届け出の場合、景観基準に適合しないとき、長は設計の変更など必要な措置を勧告することができるが、通知の場合はこれに該当しない。

 基準を超えた理由について防衛局は、勾配を理由に挙げている。景観審議会の議事録によると、委員からの「景観形成基準ではなるべく擁壁を設けないこと、可能な限り自然勾配でのり面を整正することと書いているが、検討はされたか」との質問に「今の取得している用地の中ではかなり難しい」と回答している。

 防衛局は取材に「引き続き石垣市と協議しながら駐屯地整備を進めていきたい」と説明した。

 造成工事などの敷地は13万3319平方㍍のうち造成面積は11万7040平方㍍。切り土は24万9400立方㍍、盛り土は36万4900立方㍍。樹木の伐採面積は3万2650平方㍍で、伐採樹木は約2984本。造成工事後、引き続き施設工事を行うとしている。

  • タグ: 陸自配備景観基準
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