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旧八重山病院施設 解体工事、次年度以降に

かりゆし病院が移転先として希望している旧八重山病院=15日午後

かりゆし病院が移転先として希望している旧八重山病院=15日午後

かりゆし病院 跡地への移転希望

 旧県立八重山病院=石垣市大川=の施設解体工事の時期が次年度以降になったことが、15日までに分かった。今年度下半期(10~3月)を予定していたが、設計業務の積算で工期が工事入札公告から11カ月を要するとの結果が出たため、先送りすることに。2020年4月の着工、21年2月の解体終了を目指す。所管する県病院事業局は、完工事期の見通しが立った段階で県各部局に跡地利用の照会をかける。

 解体の請負工事、現場管理業務を含む事業費は概算で4億円余り。事業局によると、解体費の予算は年度をまたいで契約ができないため、次年度着工に変更した。費用は再度積算し直す。

 旧病院内には石垣市、八重山広域市町村圏事務組合所有の施設もあり、それぞれが解体費の一部を負担する。今年度提示した負担金はいったん減額して改めて予算を確保する。

 旧病院跡地利用をめぐっては、医療法人上善会かりゆし病院(境田康二院長)がことし7月の理事会で八重山病院跡地へ移転新築を進める方針を固めた。島内の医療機関の配置や、急性期・回復期・慢性期医療の連携を踏まえ「旧病院跡地が適切な場所」としている。石垣市議会や八重山の医療を守る郡民の会も後押ししている。

 かりゆし病院は1998年10月、慢性期療養病院として開院。回復期病棟、急性期病棟を有し病床数は110床。事業の拡大などで病院建物が手狭になっているほか、築20年と老朽化も著しい。敷地は借地しており、2027年に返還する予定。

 旧八重山病院の敷地面積は県有地部分で2万4319平方㍍。かりゆし病院の計画では、建物を高層化して診察室や検査室、健診センターのスペースを十分確保し、個室・観察室も完備。県内でも数少ない介護医療院の併設も視野に入れている。

 職員寮のほか、竹富町内の患者家族用宿泊スペースも確保する計画。

 境田院長は取材に「八重山病院が担う急患搬送についても、ケースによってはこちらで受け入れられるよう役割分担を強化したい」、橋本孝来理事長は「医療は地域の幸福度に関わってくる。予防医療も含め、新しい施設を造ることによってステップアップが望める」とそれぞれ話した。

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