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八重山方言は優しくて、沖縄方言の中でも

 八重山方言は優しくて、沖縄方言の中でも格別に美しいと言われる▼〝心のふるさと〟ともいえる島言葉を守り、次世代に営々と継承していくことを胸に刻む。きょう9月18日は「しまくとぅばの日」である▼かつて八重山では、去った終戦まで国語統一の文教政策が強行された。「方言札」なるものが作られ、方言を使った子どもの胸に掛けさせて罰した。暗い時代に方言劣等感が植えつけられ、八重山の風土から衰退した▼方言は古典音楽、舞踊など貴重な伝統文化の根幹をなす。昔から「郷里の言葉を忘れると郷里を忘れる。郷里を忘れると親を忘れる」とも言い伝えられてきた。地域から消え去ろうとした状況を見て、その過ちにやっと気づき近年、方言が見直されるようになったことが素晴らしい▼沖縄を代表する詩人、山之口貘は終戦後、初めて島の土を踏んだ際、あまりの変わりように「ウチナーグチマディン ムル イクサニ サッタルバスイ(方言までも みんな 戦争にやられたのか)」と詠んだ▼方言はシマンチュの心を表現する文化、使ってこそその良さが生きる。八重山の宝を子々孫々に伝え、残していく。そう思うと「シマヌ イクスエマディン ムル ヤマトゥンカイ サッタルバスイ」にしてはなるまい。(鬚川修)

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