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平成をはさんで昭和が遠のいてゆく。

 平成をはさんで昭和が遠のいてゆく。その昭和の戦争が終わって74年。令和初めての全国戦没者追悼式がしめやかに執り行われ、先の大戦で亡くなった約310万人を悼み不戦の誓いを新たにした▼天皇陛下のお言葉が注目を集めたのは、戦争体験のない「戦後世代」であることによる。「過去を顧み、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍が繰り返されることのないよう切に願う」と述べられ、上皇さまの姿勢をそのまま引き継いだ▼これに対し安倍首相式辞からは、5年連続して使った歴史に対する「謙虚に向き合う」との表現が消えた。韓国とのあつれきが目立つ最近だけに残念だ▼思えば戦後生まれは8割を超え、戦争の記憶は確実に遠のく。その継承という重い課題は、何も「国民統合の象徴」にのみ課せられてはいない。広く戦後世代、私たち一人ひとりが問われる課題である。記憶を風化させてならないのは、令和の子どもたちも戦後世代であってほしいから▼幸いなことに八重山には戦争にまつわる良書がたんとある。子どもたちには「八重山に学ぶ」が最適だろう。庶民の暮らしと戦争の関わり。石垣市史発刊の「市民の戦時戦後体験記録」や「八重山写真貼」なども分かりやすい▼原点は敗戦というまぎれもない事実。戦後はそこから始まった。(慶田盛伸)

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