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ことしは、沖縄の旧盆と本土のお盆が…

 ことしは、沖縄の旧盆と本土のお盆が重なったうえに、台風10号も襲来した。書き入れ時とばかりに仕事をするにせよ、島を出て旅をするにせよ、てんてこ舞いだった人は少なくないだろう▼筆者はこれまで先祖のとむらいとはほとんど無縁だった。それが、2017年2月に兄を、昨年4月には父を亡くしたことで、埼玉県内の実家でお盆を過ごすことが半ば義務になった▼もともと筆者が実家で過ごす機会は多くない。ことしは母の提案もあって部屋の模様替えを行い、めったに開けることのない押し入れを整理した▼兄が残したものもいくつか出てきて、中学校の卒業文集を初めて読んだ。「今まで甘え一色の生活をしてきた」と中学校の3年間を悔いている様子で、「これ以上甘えの木に水をやれば、取り返しのつかないことになる」と高校生活に向けた決意をつづっている▼筆者からすると、どんなにひいき目に見ても有意義な人生を送ったとは言いがたい兄であった。ただ、15歳なりに、節目に反省をしたという事実だけは確認してやってもいいと思っている▼兄と父を立て続けに亡くし、そのころの筆者はあわてていた。今になってようやく自分自身を客観的に振り返れるようになった。故人をしのぶという営みも今年のお盆からやっと始まったようだ。(松田良孝)

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