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「過去最大級の台風に警戒を」との呼び掛け…

 「過去最大級の台風に警戒を」との呼び掛けに、不安を覚えつつ横になったらぐっすりと寝入った。小心者には珍しい。被害の少なさに安堵(あんど)した台風9号である▼上原台地の南端、高台に住宅を構えて30年近い。夏は風が通り抜けて涼しいが、時に「台風1番地」にかわる。平成18年の台風13号では、棟木付きの牛舎のトタンが飛来して赤瓦屋根を直撃、大損害をこうむった。自然の猛威を思い知らされてきた日々▼どなたにも台風にまつわる思い出がおありだろう。気象台始まって以来の猛烈な暴風を記録した昭和52年の台風5号。わが家では亡き父と兄弟の4人で必死に雨戸を抑え、すさまじい風にあらがった▼57年には島の豊年祭が台風に見舞われ、生まれたばかりの娘の紙おむつが足りず荒れ狂う暴風雨のなか島の商店まで買いに走ったことも。そんな状況でさえ、過ぎ去った時は懐かしく思い出されるから素晴らしい▼ろうそくのもとの母のポーポー、サバ缶だしのそうめん汁に家族のだんらんも。現代っ子なら、レンタルDVDのアニメ祭りやゲームといったところか。それもきっと台風の思い出になるに違いない▼きょうはお盆の迎えの日。ゆかりある人たちの在りし日を偲び、遺徳に感謝する時節である。来し方をふりかえり、行く末を見つめる。時を思う。(慶田盛伸)

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