八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

住吉入植70周年記念誌「開拓魂」を読んだ…

 住吉入植70周年記念誌「開拓魂」を読んだ。起伏のある斜面に広がるパイン畑が印象的な住吉地区は、宮古島からやってきた移民が1948(昭和23)年から村づくりにいそしんできた地域だ▼記念誌では住吉子ども会の取り組みが紹介されている。70周年の前年に当たる2017年、「宮古島ルーツの旅」を行い、戦前から戦後にかけての宮古島の様子をお年寄りから聞いてきたそうだ。18年10月の記念祝賀会ではその成果を盛り込みながら演劇「住吉開拓物語Ⅲ」を披露した▼開拓の苦労や厳しい生活、パインによって好転していく暮らしなどを描く作品。出演した子どもたちには宮古の方言が難関だったようで、記念誌には「方言の意味も分からなかった」という率直な感想がつづられていた。それだけに、劇を見た人から「方言上手だったよー!」と言われてホッとしたという小学生も▼曾祖父が開拓団員だったという中学生は「ひぃおじいちゃん達のおかげでこの住吉があり私は住めています。劇や宮古島にいったことで気づくことができました」と書く▼世代を超えて引き継がれていく入植の記憶。移民を送り出した土地を訪れたことで、住吉の歴史を自らのものととらえ直すことができたようだ▼「開拓魂」のページをめくり、温かい気持ちになった。(松田良孝)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム