弥勒加奈志に繁栄祈願 心一つ白保村プーリン
八重山郡内の豊年祭シーズンの最後を飾る白保公民館主催(前盛善治館長)の令和元年度白保村豊年祭が29日、飾場(カツァリバ)御嶽(嘉手刈御嶽)前で盛大に行われ、ミルクや旗頭、白保村恒例の「稲の一生」に代表される余興などを奉納し、白保村のことしの五穀の稔りに感謝し、来夏世の豊穣(ほうじょう)と弥勒世果報を祈願した。
奉納儀式では白保旗頭保存会や白保青年会、JAおきなわ、石垣島製糖、石垣市役所、白保中、白保小の旗頭と白保中男子によるイルク太鼓が奉納された。
奉納行列では、今年16代目としてミルクを引き継いだ世持秀男家の3世代夫妻と親族らが弥勒加那志の列をつくり、神司が迎え入れた。弥勒加那志の来訪に村人たちは白保村の繁栄を祈願した。
その後、白保老人クラブによる「白保節」、白保小児童による鼓笛隊、白保中生徒による「校歌ダンス」、白保青年会による「白保青年会歌・ダンス」などが次々に奉納された。
白保村恒例の「稲の一生」では、雑草除去、種まき、稲植え、受粉、稲刈り、脱穀、米俵奉納、害虫駆除まで一連の農作業を第1~5実行組合がユーモアたっぷりに表現。会場を大いに沸かせた。
ビギリ(兄弟)神からブナリ(姉妹)神へ五穀の種子が献上されると、「エイサー」のかけ声に合わせガーリー。大勢の参加者による大綱引きは今年は西が勝利し、最後は万歳三唱で締めくくった。
前盛館長は「本日の村プーリンは字民が心を一つに結の心で、さらなる農業の近代化と後継者育成、伝統文化の発展を目指す。白保村の活性化とさらなる発展を願い字民の絆を強めたい」とあいさつした。
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