八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

真栄里の民話など発刊 石垣市教委市史編集委

「真栄里の民話」「参遣状」をPRする市史編集委員会のメンバーら=22日午後、市教育委員会

「真栄里の民話」「参遣状」をPRする市史編集委員会のメンバーら=22日午後、市教育委員会

「貴重な方言資料」とPR

 石垣市教育委員会(石垣安志教育長)と市史編集委員会(波照間永吉委員長)は22日、市史研究資料9「真栄里の民話」(74ページ)と市史叢書24「参遣状(喜舎場永珣旧蔵資料)4」(77ページ)を発刊したと発表した。来月上旬には書店に並ぶ。いずれも販売価格は800円(税別)。

 真栄里の民話は、明治30年代後半生まれのお年寄りが伝承したもの。1976年から78年にかけ、大学の調査で音源が残っており、方言で語られた21話を文字に起こし、語注と訳、解説をつけた。

 民話には、真栄里にしかないンガザーカシラ(ムカデ旗頭)とカナパルカシラ(羅針盤旗頭)の由来も。ムカデは、遠くに投げても必ず元の場所に戻ってくる習性があることから、羅針盤とともに航海安全を願う旗頭のデザインになった。

 民話小委員会の山里純一委員長は「貴重な方言資料にもなる。『うんこを食べ損なったカラスの話』など、他地域に伝承例のない興味深い話もある」と説明した。

 参遣状4は、首里王府からの通達「参状」と、これに対する八重山の蔵元からの報告・問い合わせ「遣状」から成るもの。刊行予定8冊のうち4冊目となる。今回は1730~35年のやりとり。サツマイモの栽培方法、保存方法など当時の生活がうかがえる内容となっている。

 古文書小委員会の新城敏男委員長は「庶民の生活に関する内容で、全巻発刊されれば、当時の人々の生活のあり方、生活の改善などが分かってくると思う」と期待した。

 波照間委員長は「民話は真栄里の方言を伝える大切な資料にもなっており、地域の文化を理解する格好の教材になる。参遣状は、歴史を伝える大切な資料。手にとって勉強してもらいたい」とPRした。

 市教委は8月10日午後3時半から、真栄里公民館で「真栄里の民話」について報告会を開く。

  • タグ: 真栄里民話方言発刊
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム