安里、高良陣営に聞く
- 2019年07月18日
- 政治・行政
自民新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=公明、維新推薦=と、琉球大学名誉教授で「オール沖縄」勢力が推す無所属新人の高良鉄美氏(65)の一騎打ちとなっている参院選沖縄選挙区は18日、勝敗を大きく左右すると言われる最終盤の三日攻防に入る。両陣営の八重山選対は「八重山から勝利の風を」と全力を挙げる。安里陣営の新しい沖縄を創る県民の会八重山連合支部選対本部長の大浜一郎県議、高良陣営の後援会八重山支部共同代表の次呂久成崇県議に①選挙で問われていること②候補者の対応③候補者を推す理由、最も訴えたいこと④最終盤の戦い-を聞いた。
■実績・活力で新提案
安里繁信陣営 大浜一郎氏
①争点は新しい沖縄をどうつくるか、あと3年で切れる沖縄振興計画にどうブラッシュアップをかけていくかだ。特に離島振興については充実した政策を新しい計画に盛り込まなければならない。それが問われている選挙。この議論がいま一番大事だ。
②安里候補は候補者になる前から本島のみならず各離島を回っている。沖縄観光コンベンションビューロー会長時代にも足しげく通った。立候補してからは僕と一緒に全部回った。離島は沖縄の一部ではなく、八重山は八重山、八重山ブランドのプランづくり、政策の下支えが必要だと常々言っている。安里候補は具体的な提言ができる。新しいエッセンスを議論できる候補だ。
③彼は経済界に身を置いていた時代から言ったことを必ず実現してきた。実績のある、たたき上げの男だ。政治に身を投じるにあたっても、そのバイタリティーを発揮してくれると信じている。さらに彼を支える国会議員や仲間がおり、数々の頭脳のバックアップもある。安里候補には新しい提案を聞く力と提起できる力がある。
④かつてないほど自公の絆が強まっている。日本維新の会の推薦も力強い。石垣市議、竹富町議、与那国町議も一枚岩となり、さらに若い人が手弁当で積極的に活動している。みんな、このまま国と対立してどうなるんだろうという危機感を持っている。離島振興、児童生徒の派遣費、医療、物流などの問題は国の関与なくして解決できるものではない。その危機感がかつてないほどのスクラムとなっている。みんなの1票が政治や地域を変えるということを伝え、これに恩返しできるような戦いをしたい。過去の事例から投票率55%と見込み、1万4000票を目標としたい。
■信念で人権・命守る
高良鉄美陣営 次呂久成崇氏
①安倍政権、自公政権の消費税増税、年金問題、憲法改正に対して信を問う選挙。公文書改ざんなど行政のあり方も問われている。沖縄では辺野古についてもう一度民意を示す選挙になる。安倍政権は消費税を8%から10%に上げるが、法人税は軽減されたまま。一般国民の負担となる。目的は社会保障というが、安倍首相は5%から8%に上げた際、5分の4は借金返済に充てることになっていると発言していた。今回の増税がほんとうに社会保障に充てられるのか疑問だ。
②高良候補はこうしたことをすべきではないと明確に言っている。憲法については、権力者が都合のいいように解釈するものではない。高良候補は35年間、憲法を追求してきた。国会でも専門分野で向かっていけると期待する。辺野古に新基地、南西諸島に陸自施設ができると、米軍が使用する施設が増えるだけ。基地の負担増にしかならない。高良候補は、こうした問題に対して先頭に立って声を上げていく。
③堅実さ、謙虚さがあり、信念を持っている。憲法を大事にしているので人権、命を守るという視点がある。より私たちに近い視点、日常生活の視点を持った候補者だ。
④市議団を中心に街宣、ポイント演説などに取り組んでいく。私たちは高良候補と社民比例の仲村未央候補、共産比例の島袋恵祐候補の合同個人演説会をしたが、これは県内初。私たちの声を1人でも多くの県民に届けたいと合同で開催した。これこそがオール沖縄。私たちの手は相手の足を引っ張るものではなく取り合って戦うためのもの。辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票で八重山は反対が1万3000票余りだった。これを目指し、最低でも1万票台を確実に取りたい。
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