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【参院選】投開票まであと1週間 安里氏、高良氏に聞く

右からインタビューに答える安里繁信氏(3日午前、那覇市の選挙事務所)と高良鉄美氏(9日夜、選挙事務所)

右からインタビューに答える安里繁信氏(3日午前、那覇市の選挙事務所)と高良鉄美氏(9日夜、選挙事務所)

争点、離島振興など6項目

 21日の第25回参院選投開票まであと1週間となった。八重山毎日新聞社は13日までに沖縄選挙区に立候補している4氏のうち、八重山でも積極的に選挙活動をしている自民公認でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=公明・維新推薦=と無所属で「オール沖縄」勢力が推す琉球大学名誉教授で憲法学者の高良鉄美氏(65)に参院選の争点や離島振興など八重山が絡む問題について考えを聞いた。質問は①選挙の争点②米軍普天間飛行場の辺野古移設③次期沖縄振興計画の考え方④八重山への自衛隊配備⑤離島振興⑥尖閣諸島問題への対応―の6項目。

 

■安里繁信氏 半世紀先へ成長戦略描く

 ①ポスト沖縄振興計画の制定に向けて半世紀先の沖縄をどのように具体的に描いていくかが争点だ。保護政策だけでなく成長戦略を描いて日本経済をけん引していく沖縄をつくれるかが一番面白いところだ。今沖縄に足りないものを計画の中で明確にうたっていかないといけない。

 ②県民投票で7割の反対の民意が示された。一方で埋め立てそのものに瑕疵(かし)はなかったという判例もある。両方の事実をどう現実として受け止めていけるかを私たちは平成で学んだ。自民党の中で沖縄の認識をさらに深めてもらう作業をしていかないと、永遠に対立は続く。右でも左でもなく、沖縄を前に進めたい。

 ③地域間格差を是正していかない限り沖縄全体の幸せはつかめない。格差を補完していけるような新たな芽出しを行っていきたい。残すものは残して、変えていくものは大胆に変えていく。この10年があったらこの先50年は沖縄は上り調子といわれるだけの新しい振興の形を描いていきたい。

 ④肯定的。旧日本軍みたいなイメージやイデオロギーを実社会の中に当て込んでいくこと自体不健全。そういうレッテル張りを止めて、どうやってより機能的に暮らしを守っていくかに目線を当てていく論争をやっていくべきだ。自衛隊が来ることは地域経済を考えても喜ばしいことだ。

 ⑤恩恵を受けられていない国境離島に対する国策の手当と、整った後にどう沖縄振興法をかぶせていくかは別の議論で組み立てていくべきだ。地元に住み続ける前提でセメントに対する立米単価や運賃の補助をしっかりできたら、島を再起させたいという若者が帰ってくる。希望を持って未来を描ける島づくりを後押ししていきたい。

 ⑥国有化したことが間違っていた。領土問題は存在しないという認識だが、存在させてしまったということだと思う。当時の政府の判断は大きな過ちだった。帰属を石垣市あるいは沖縄県に移し、公式見解で発表したら、緊張関係はだいぶ緩和できると思う。

 

■高良鉄美氏 辺野古、暮らし、憲法改悪

 ①辺野古新基地建設、県民生活、憲法改悪が争点だ。民意がこれまで何度も示されながら無視され、ないがしろにされている。子どもの貧困や福祉問題など暮らしの課題がある中で、いつ終わり、いくらかかるのか分からない新基地建設に国民の税金、巨額を投じることは矛盾している。

 ②瑕疵(かし)はなかったという判決はその時点での判断で、今は活断層や軟弱地盤など新しい問題が出ている。違う裁判ということを訴えなければいけない。普天間の危険性を除去するという問題は機能がなくなればいいだけ。なぜ沖縄にわざわざ造る必要があるのか。別のものを造ろうという狙いがある。辺野古に使うお金は普天間の活性化のために使うべきだ。

 ③県は外に目を向けている。アジア経済戦略構想にもっていけるようなものを考えないといけない。沖縄がアジアに向けて玄関口となり、経済に入っていくことが日本としても利益が大きい。沖縄が国益の拠点となるような振興を考えていく。基地とリンクさせるのは問題だし、沖縄の使い方としてもったいない。

 ④急患搬送や不発弾処理などで役に立っているという点で一定程度評価はしているが、住民合意ができておらず頭越しに進めていることは反対だ。正確な情報を与えて住民が合意するというプロセスをなぜとっていないのか。カンムリワシの生息地であり、一度汚染されたら終わり。この手続きは考えないといけない。

 ⑤生後2カ月から4歳まで石垣島に住んでいて、消費の違いや航空運賃の高さなどを感じた。交通アクセスや物流面に対して支援がいくような形でなければいけない。それができれば那覇から日帰りで離島観光するようなことも可能になるのではないか。

 ⑥日本、沖縄県のものということははっきりしている。外交の中で緩和していかないといけないし、基本的に対話の中で解決していく必要がある。国民同士がもっと冷静に、将来の世代に向けてよりよい解決法を考えながら、問題に取り組んでいくことが大事だ。

  • タグ: 参院選投開票1週間
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