八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

尖閣列島戦時遭難死没者 犠牲者追悼、平和誓う

尖閣列島戦時遭難死没者慰霊祭で御霊を慰める参列者=3日午後、石垣市新川

尖閣列島戦時遭難死没者慰霊祭で御霊を慰める参列者=3日午後、石垣市新川

慰霊祭で生存者や遺族 玻名城氏を新会長に選出

 2019年度尖閣列島戦時遭難死没者慰霊祭(尖閣列島戦時遭難者遺族会主催)が3日午後、石垣市新川の同慰霊之碑前であり、当時の生存者や遺族ら約40人が参列、犠牲者の御霊を慰めた。遺族会の玻名城健雄副会長は尖閣諸島をめぐる日中間の緊張状態に触れ、「戦争や紛争の構造を学び理解し、恐怖心を攻撃に変えてはいけない。平和な世界の実現を信じ日々努力することを御霊の前で誓いたい」と決意した。

 石垣島から台湾向けの疎開船2隻が尖閣諸島近海で米軍機の銃撃を受け、多数の犠牲者と遭難者が出た「尖閣列島戦時遭難事件」から74年目の慰霊祭。米軍機が襲来したとされる午後2時に始った。

 桃林寺の小林昌道住職による読経の後、遺族や参列者が次々に焼香。来賓あいさつで川満誠一副市長は「疎開船には多くの子どもやお年寄りが乗船したと聞いている。石垣島に無事に帰ってこれなかった無念さは計り知れない」と犠牲者を悼んだ。

 遺族会が把握する事件の体験者は11人。このうち連絡を取り合っている3人の近況を紹介した。体験者が少なくなる中、事件を風化させないための取り組みが課題となっている。

 この後、総会が開かれ、昨年7月に死去した慶田城用武氏に代わり、玻名城武雄副会長を新会長に選出した。山根頼子事務局長が副会長を兼務する。

 同事件は1945年7月3日、疎開船の第一千早丸、第五千早丸が米軍機の機銃掃射を受け、第五千早丸が沈没、銃撃や溺水で犠牲者が出た。生存者は魚釣島で約1カ月の遭難生活を強いられ、餓死者も出た。遭難者の一部が小舟で石垣島に渡って救助を要請、その後、救出された。両船には180人余が乗船していた。慰霊之碑には80人の氏名が刻まれている。

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム