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携帯トイレを試験運用 ピナイサーラの滝周辺で

携帯トイレを設置する環境省西表自然保護官事務所職員と西表島カヌー組合の組合員=29日午前、ピナイサーラの滝下

携帯トイレを設置する環境省西表自然保護官事務所職員と西表島カヌー組合の組合員=29日午前、ピナイサーラの滝下

環境省

 【西表】来夏の世界自然遺産登録に向け環境省西表自然保護官事務所は、西表石垣国立公園(西表地区)ピナイサーラの滝周辺の自然環境保全と適正利用を促進するため、西表島カヌー組合と協力して携帯トイレの試験運用を7月1日~8月末まで2カ月間実施する。期間中は、滝周辺3カ所に携帯トイレの便座を設置、同組合による自然体験ツアーの参加客を対象に携帯便袋を無料配布し使用を促す。使用後の袋はマーレー川と海中道路付近に設置された回収ボックスで集め、週2回、回収業者が回収する仕組み。ブースやボックスの維持管理は同組合が行う。

 ピナイサーラの滝は県内最大落差約55㍍を誇り、周辺は亜熱帯照葉樹林や低湿地帯、マングローブ林、干潟など多様な自然環境が広がり、世界自然遺産の推薦地にもなっている。近年は、カヌーなど自然体験ツアーのニーズが高まり多くの利用者が訪れることで、滝周辺での「し尿」による自然環境の悪化が懸念されている。ことし5月のゴールデンウイークは一日250人以上が滝を訪れ、臭いなども懸念されていた。

 同事務所職員とカヌー組合員は29日、携帯トイレブースと回収ボックスを設置した。ヒナイ川上流の係留所付近にはテント2張の中にそれぞれ便座を設け、滝下と滝上にも便座を設置した。

 同事務所の竹中康進上席保護管は「携帯トイレはあくまで補助的なもの。ツアーの前に公衆トイレで用を足すことが重要」と注意事項を喚起。続けて「自然遺産登録の推薦地にもなっている滝周辺の環境を守るため、適正利用を進めることが大切。地元団体と連携し西表島の素晴らしい自然環境を発信したい」と期待を込めた。

 同組合の大谷修一副組合長は「今までツアー客は一定のポイントで用を足していたため、土壌に臭いが染みついていた。試験運用を機に実用化へつなげ、ヒナイ川エリアでは携帯トイレが当たり前になるようにしたい」と話す一方、外国人観光客への周知方法など課題を挙げた。

 今回、携帯便袋1000個を用意。期間中、個数が切れ次第終了となるが、状況を見て継続運用するか判断する。環境省は3カ年計画で運用体制の構築を目指しており、利用者アンケート結果などを考慮して便袋の有料化などを検討する方針。

 携帯トイレは、鹿児島県屋久島や北海道大雪山などでも運用されている。

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