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6月23日の「慰霊の日」は…

 6月23日の「慰霊の日」はいつも暑い。毎年、追悼式を取材しているが、いつも汗だく。ことしは、日差しこそなかったものの、蒸し暑かった。1時間程度の式だが、すぐ水を飲んだり、時間があると一服したり。こらえ性がない▼1945年6月1日、「一般住民は6月10日までに、軍の指定地に避難せよ」との軍命が出た。登野城と大川は白水、石垣はガーラ岳、新川はウガドーなど、各地区の住民は指定先への疎開を強いられた▼梅雨の蒸し暑い中、掘っ立て小屋などでの生活。扇風機はない、風通しはよかったのか。蚊は多い、蚊帳はあったのか、眠れたのか。畑はない、食糧はどうしていたのか。そして、マラリアに罹患(りかん)する▼追悼式は、そんなことを想像する機会でもある。とても絶えられそうにない。今の子どもたちには想像することすら難しいだろう▼昨年の石垣市教育委員会主催の戦跡めぐりでは、新川住民の避難先ウガドーカーラもコースに入っていた。その一帯に筆者の祖母やおじ、おばらも避難していたのであろう。次は家族も、と思っていたが、前日の雨の影響で現場まで行くことはできなかった▼時空は超えられないが、現場に立つことはできる。それだけで想像力は増す。そんな機会をもっと。ことしの慰霊祭で強く思った。(比嘉盛友)

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