国に漁獲枠拡大要請へ 石垣市議会
- 2019年06月25日
- 政治・行政
6月定例石垣市議会(平良秀之議長)は24日、一般質問の日程に入り、長浜信夫、米盛初恵、箕底用一、長山家康の4氏が登壇した。最盛期に操業停止を余儀なくされたクロマグロ漁の漁獲制限について、当局側は国に漁獲枠拡大を要請する方針を示した。全国的に問題となっている高齢者による交通事故の対策として、アクセルとブレーキの踏み間違えを防止する誤発進抑制装置の取り付け補助を検討していることも明らかにした。
クロマグロの資源管理で県の漁獲枠は前期(4月1日~7月31日)で114㌧に設定されたが、5月17日に制限量近くに達しため県から漁獲停止命令が出た。箕底氏は「八重山漁協所属のマグロ船にとって死活問題」と指摘した。
答弁によると、今期の水揚げ量は45㌧で前期比26㌧減。中山義隆市長は「八重山では日台漁業取り決めで不利益を被っており、漁場でも漁獲枠でも苦労している。漁獲枠拡大に向け、行政としてもしっかり対応したい」と答弁した。県、県漁連などと連携する考え。
誤発進装置の助成検討は、長浜、米盛両氏の高齢者の運転免許証返納に関する質問に知念永一郎総務部長兼企画部長が答弁したもの。知念部長は「本市では返還を促すのではなく、免許を必要とする高齢者が安全に運転するための運転技能維持講習会を八重山自動車学校の協力を得て年2回実施している」と述べ、事故防止策として誤発進装置取り付けを挙げた。
老朽化と手狭さが問題となっている市立八重山博物館の建て替えについて天久朝市教育部長は「今年度内に建設基金条例を創設して取り組みを進める」と述べた。長山氏への答弁。
現段階で活用できる補助金、交付金の制度がなく、財源の確保が最大の課題となっており、基金は財源確保策の一つ。中山市長は「財源のめどをたてながら検討を進めたい」と述べた。
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