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陸自配備 有識者意見を疑問視

工事再開に対する市の見解と工事中止を求めて要請する石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表(右側)ら=19日午後、市役所総務部

工事再開に対する市の見解と工事中止を求めて要請する石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表(右側)ら=19日午後、市役所総務部

カンムリワシ営巣 連絡会、工事中止求める

 平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、カンムリワシの営巣確認後に沖縄防衛局が工事再開の根拠とした有識者の意見に対し、地元の専門家が疑問を呈していたことが分かり、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は19日、「なぜ工事再開を了承したのか」と市の見解を求めるとともに防衛局に工事の中止を求めるよう要請した。面談での回答を求めている。

 防衛局は、工事現場から400㍍離れた山林でカンムリワシの営巣活動が確認されたとして4月26日以降工事を一時中断していたが、本島在の有識者から意見を聴取した結果、工事エリアが営巣場所から離れているため、工事を継続しても支障ないとの助言を受け、5月25日に再開している。

 連絡会が情報公開制度で入手した資料によると、市文化課が5月8日に行った聞き取りに対し、地元専門家は「現在行っている場所での工事について、この距離では巣を放棄することはないと思うが、『支障ない』というのはどうだろうか。よろしくない」と疑問視。

 さらに「工事区域が営巣エリアに近づいてくると、今後は営巣しなくなるだろう」「営巣木がどこにあったとしても、一帯が重要な生息地であることに変わりはない」「巣から何㍍というより、行動圏を保全してほしい。巣の周りだけでも保全しても意味がない」と指摘している。

 連絡会は要請で「防衛局が再開の根拠としているのは、地元の状況も知らない聞き取りだけの有識者の意見。これではカンムリワシの生息は守れない」と批判した。

 要請はほかに▽水道水や農業用水への影響について市独自で調査を行う▽防衛局に対して自主的な環境アセスメントの実施を求める▽防衛省に対して弾薬庫の詳細な情報を求める|ことなど4項目。

 共同代表の金城哲浩、嶺井善、上原秀政の3氏らが市役所を訪れ、「これまでの要請に対する回答は時間がかかりすぎている。速やかに面談に応じてほしい」と求め、知念永一郎総務部長兼企画部長は「市長に伝えたい。中身を精査して検討する」と述べた。

  • タグ: 陸自配備カンムリワシ営巣
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