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「万物の霊長」。生きとし生けるもので…

 「万物の霊長」。生きとし生けるもので最もすぐれたもの。すなわち人類をいう。中国の史書「書経」に由来する。思い上がりである▼国連の科学者組織「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」が6日、「世界で100万種の動植物が絶滅の危機にひんし、人類による生態系喪失がかつてない速度で進んでいる」との評価報告書を発表した。地球規模の抜本的保全策を訴えている▼報告によれば、世界の陸地の75%が大幅に改変され、湿地は85%消失したという。海洋プラスチック汚染は、ウミガメや海鳥、海洋哺乳類など200種以上に影響を及ぼしている▼人は自然の恵みがなければ生きていけない。作物の75%は受粉を生物に頼る。人が排出する二酸化炭素は陸と海の生態系が吸収する▼そのことを忘れ、人類は核開発に血道をあげ、中東で、東アジアで核兵器獲得に生き残りをかける。核大国は新興国の新たな核保有を許さない。核戦略の自己矛盾。「万物の霊長」どころか地球を消滅させかねない「愚か者」である▼陸自駐屯地造成工事が進む平得大俣でカンムリワシの営巣が確認された。環境アセス逃れの結果がこれだ。絶滅危惧種の生息を許さぬ行為は「愚かなる霊長」のそしりを免れない。見えない所で何をしているのか。(慶田盛伸)

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