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ニシ浜に波照間救難所 救命活動に取り組む

(公社)琉球水難救済会波照間救難所の開所を喜ぶ地域住民や関係者たち=11日午前、ニシ浜ビーチ

(公社)琉球水難救済会波照間救難所の開所を喜ぶ地域住民や関係者たち=11日午前、ニシ浜ビーチ

琉球水難救済会 自助・共助の担い手に

 【波照間】(公社)琉球水難救済会(比嘉榮仁会長)の波照間救難所(玉城昭所長、救難所員9人)が11日、日本最南端の救難所として開所した。日本屈指のビーチとして知られる「ニシ浜」では近年、シュノーケリングの事故が増え、昨年8月、先月28日に観光客が死亡する海難事故も発生。救難所を設置することで、事故発生時の初動対応を迅速に行い救命へとつなげる。玉城所長は「地域住民、観光客の方々が海辺で安全に楽しめるよう、救助訓練を通して救助技術や知識を向上させたい」と決意した。

 開所式が11日午前、同ビーチであり、石垣海上保安部、竹富町、八重山署、波照間漁船組合などから約40人が出席。比嘉会長が同救難所に指定書と委嘱状を交付。救難会旗、看板、救難資機材を贈呈した。

 島でマリンレジャー業を営む玉城所長は「ビーチを訪れる観光客の増加に伴い、波照間島沿岸部での海難事故も増えている」と指摘。「海に携わる者として微力ながら救助活動に貢献できないかと思い開所を決意した」と経緯を説明し、「地域や諸先輩方の助けを借り、若い世代の育成にも力を入れ救命活動に臨みたい」と力を込めた。

 ことし4月末現在、漁協系41救難所、レジャー系37救難所、救難所員4363人を抱える琉水会を代表して、比嘉会長は「波照間島沿岸部の海難救助体制が強化されたと思う。訓練を重ね活躍を期待したい」と激励。

 来賓の西大舛髙旬竹富町長は「痛ましい事故をなくすため地域の自助・共助に基づく救助活動が不可欠。共助の新しい担い手となる波照間救難所が、事故防止の重要な拠点になることを願いたい」、花井宏泰石垣海上保安部長は「琉水会は昭和32年の設立から昨年度末までに、本島や先島地区の沿岸における海難救助に関して1206隻の船舶、4063人の人命、約98億円余の財産を救助している。今回、この地区の海難即応体制が大幅に強化され、人命救助のネットワークが形成された。当保安部も多くの方々に安心と安全を提供できるよう協力していきたい」とそれぞれあいさつした。

 琉水会は、沖縄県周辺の沿岸地域で発生する船舶海難や人身事故に対して救助活動を行う民間のボランティア団体として1957年3月に設立。72年5月15日の日本復帰に伴い、主務官庁を琉球政府警察局から海上保安庁第十一管区海上保安本部に移管。八重山では石垣島、西表島、小浜島、与那国島に8カ所の救難所があり、波照間は9カ所目。

 同救難所の救助員は次の皆さん。

 ▽玉城昭、山本美緒、嘉良直、仲間栄喜、加屋本真一、石野良一、波照間拓也、桃盛全助、新城健一

  • タグ: 波照間救難所
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