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カンムリワシの営巣確認 平得大俣

沖縄防衛局が資材を搬入した日、現場近くの電柱から飛び立つカンムリワシ=2月28日午前、旧ジュマールゴルフガーデン入り口付近

沖縄防衛局が資材を搬入した日、現場近くの電柱から飛び立つカンムリワシ=2月28日午前、旧ジュマールゴルフガーデン入り口付近

沖縄防衛局がカンムリワシの営巣活動を確認したと発表する中山義隆市長(左から2人目)ら=9日夕、庁議室

駐屯地造成現場から400m 防衛局調査で、工事中断

 陸上自衛隊配備計画をめぐり、駐屯地建設に向けた造成工事が進められている平得大俣周辺で、国指定特別天然記念物カンムリワシの営巣活動が確認されていたことが9日、分かった。沖縄防衛局が4月24日から26日にかけて行った現況調査で、工事現場から400㍍前後離れた山林でつがいとみられる雄が、近づいてくる別の雄を追い払ったり、林の特定の場所に出入りしたりする行動が確認された。防衛局は26日以降、現場での工事を中断、有識者の意見を踏まえ、8日以降の工事を騒音が出ない手作業に切り替えているという。中山義隆市長が同日夕、市役所で会見して公表した。

 市は4月26日に防衛局から一報を受け、5月7日には防衛局が本島在の有識者の意見を聴取した結果について説明を受けた。

 有識者は▽先行工事のエリアについては営巣場所から距離が離れているため、工事を継続しても支障ないが、大きな機械音が突発的に出るような作業は控えるべき▽カンムリワシの抱卵期は非常にデリケートになるため、営巣木の付近に立ち入ることは避けるべき▽ひながかえった後は営巣を放棄する可能性が低いため、その時期に営巣木を確認すべき|との意見を付けた。

 一方、市が8日、地元在住の野鳥の会会員に意見を求めたところ、▽高い確率で営巣地が特定されている以上、保全を図る観点から、巣そのものの確認作業は特にしなくてもよいのでは|との回答を得た。

 今後の工事について市が防衛局に確認したところ、有識者の調査・意見・提案などを受けた上で協議し、カンムリワシの繁殖に影響のない手法・工程で実施し、他の天然記念物や希少動植物の保全についても細心の注意を払うという。

 4、5月は抱卵期とされていることから、中山市長は「工事の影響がないようにしていくのは当然。市としては、抱卵期は非常にデリケートな期間であるため、営巣木周辺に近づく調査は避け、距離を置いた地点からの観察を継続する」との方針を示し、「市民もカンムリワシ保護の観点から興味本位で営巣地に近づくなどの行為は慎んでほしい」と呼び掛けた。

 営巣活動が確認された地点については保全の観点から公表していない。

  • タグ: カンムリワシ陸上自衛隊
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