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10連休が終わった。やっと。子どもたちの…

 10連休が終わった。やっと。子どもたちの学校が始まり、安堵(あんど)する人も多いのでは▼最初の4日間、佐賀と福岡を旅した。全国津々浦々、外国人観光客を見ない地域はない。これが日本の日常。博多は人酔いするほどの人出で、聞けば「嵐」のコンサートとかち合ったといい、ホテルは女性ファンであふれていた。これもこの国のリアルだ▼思えば日本は下り坂を下りている。少子高齢化による人口減の「縮小社会」である。江戸末期から成長し続けた人口は、2008年の1億2808万人がピーク。GDP世界2位は00年。上り詰めれば、あとは下るしかない道理▼子の貧困に虐待、「保育園落ちた」。バイトテロ、最低賃金や人手不足。若者より多い中高年の引きこもり、高齢者の免許返納、独り暮らし。ヘイトスピーチに不寛容、沖縄の民意封殺。改元によって「新しい時代」が演出されているが、幻想にすぎない。これが日本のリアル▼司馬遼太郎は、長編「坂の上の雲」を「まことに小さな国が開花期を迎えようとしている」と書き出した。明治初期である。存命なら現代をどう表現しただろうか▼きょうは昨日のひと続きでしかない。この国の社会も政治も、問題の本質は何一つ変わっていない。10連休の終わりとともにそれらを忘却してはなるまい。(慶田盛伸)

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