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人、道路慣れ対策討論 シンポで事故防止考える

イリオモテヤマネコ保護に求められることを討論するパネリストら=14日夜、離島総合振興センター

イリオモテヤマネコ保護に求められることを討論するパネリストら=14日夜、離島総合振興センター

イリオモテヤマネコの日 町条例でルール構築へ

 【西表】4月15日の「イリオモテヤマネコの日」を記念したシンポジウム(竹富町、JTEF西表島支部やまねこパトロール共催)が14、15日に西表島で開かれ、これまでのヤマネコ交通事故対策を振り返るとともに、今後の保護活動で求められることについて考えた。パネルディスカッションで、道路飛び出し防止柵などのハード面やドライバーに事故防止の普及啓発をするソフト面強化のほか、ヤマネコの人・道路慣れについて討論。パネリストは「以前と違いヤマネコの事故はどこでも起こりうる」と指摘。新たな対策に向け検討を進めていく。

 イリオモテヤマネコの日は1965年4月15日、イリオモテヤマネコが新種として公表されたことにちなみ、2015年のヤマネコ発見50周年を記念し竹富町が制定した。

 14日夜、離島振興総合センターには住民ら約20人が集まり交通事故対策について話し合った。

 琉球大学理学部教授の伊澤雅子氏は、ヤマネコが道路へ飛び出さないためのフェンスと道路下の専用通路「アンダーパス」の設置について、「フェンスは動物の行動を妨げるのではなく、動物を安全な通路に誘導するためのもの。ネコの通る道を見極めて設置しないと事故リスクが高まり逆効果になる」と述べた。

 船浦海中道路から西側は道路の位置が低いため、道路下に通路が造れないことも紹介した。やまねこパトロール事務局長の高山雄介氏は、フェンスの維持管理体制、ドライバーの法定速度を順守について意見した。

 ソフト面では、目撃した時間や場所をSNSでリアルタイムに発信できないかを議論。ドライバーへの普及啓発が図れる半面、情報を得た人がヤマネコ目当てに目撃場所へ殺到しないかとの懸念の声もあった。このような状況を踏まえルールの構築が急がれる。

 政策推進課の仲盛敦課長補佐は、町が制定を目指す「イリオモテヤマネコ交通事故対策条例(仮称)」でのルール作りを紹介。▽ヤマネコの人慣れを助長する恐れのある行為の規制▽自動車の運行を伴う事業の適正化▽関係機関で連携した交通事故防止対策—などを盛り込む計画。今後、規制する行為の科学的な根拠、どこからが違反行為なのかを明確化させ、住民・事業者・観光客にとって受け入れ可能か検証を進める方針。

 八重山交通安全協会西表東部支部長の玉盛雅治氏は、スピードの出しすぎを解明するためレンタカーを対象に、ドライブレコーダーやGPS機能を使った実証実験を予定していることを明らかにした。

 参加住民からは「ヤマネコの情報を一括して扱う大きなSNSサイトを作ってはどうか」「夜間、道路の反射板が車のライトに反射してヤマネコを見分けづらい」などの声があった。

  • タグ: イリオモテヤマネコの日竹富町JTEF西表島支部やまねこパトロール
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