与那国で平成最後の夕日を 最西端、感動のパノラマ
- 2019年04月09日
- 地域・教育
4月30日、久部良漁港 島は改元特需に期待
国内最西端の与那国島で、平成最後の夕日を見るイベントに向けた準備が8日から本格的に動きだした。与那国町は同日夕、実行委員会(委員長・外間守吉町長)を立ち上げ、改元前日の4月30日に久部良漁港で「平成最後の夕陽in YONAGUNI」の開催を決定。一方、ことしのゴールデンウイークが10連休となることから、旅行会社は改元ツアー商品の販売を加速。与那国へは大手旅行会社のクラブツーリズム㈱(東京都新宿区)が、改元記念企画で夕日を望むツアー商品を売り出して完売。島にはイベントに合わせた個人旅行者の来島も予想され、改元特需に沸きそうだ。
庁内メンバーで構成された実行委員会は、4案出されたイベント名称と会場は夕日が見える久部良地域の3カ所から各一つを選定。久部良漁港はイベント当日、午後7時17分の日没時刻に海へ沈む平成最後の夕日が見えることで決めた。
イベントアトラクションは午後7時に参加者が一斉にカウントダウンした後、日没まで夕日を観賞する時間を設定。特設ステージは祖納青年会による棒踊りや地元出身者のライブがある。イベントと夕日が沈む様子はインターネットでライブ配信する。曇りの場合は会場を変更する。
国内最西端の島へは昨年3月、天皇皇后両陛下が行幸啓で初来島され、ゆかりの地として知られる。これに着目した旅行会社は平成最後の夕日を組み合わせた改元記念イベントを企画。羽田空港発着で3泊4日のツアーを打ち出した。
那覇市にある旅行会社のツアー担当者は「改元ビジネスで旅行需要は旺盛。平成最後の夕日を見るツアーは集客力がある」と評価。
島内の宿泊施設関係者は「平成最後の日はゴールデンウイークも重なり、ホテルは満室で民宿の稼働率も高い。急きょ、町のイベントと連動した企画も出てきそうだ」と動向を話す。
8日時点で30日に那覇と石垣から与那国へ空路で向かう旅客機予約は空席があるが、個人旅行者の動きで満席になる可能性が高そうだ。
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