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「骨壺には石ころが三つ入っているだけなんです」…

 「骨壺には石ころが三つ入っているだけなんです」ー。1947年に台湾で起きた2・28事件で与那国出身の父、石底加禰さん=事件当時(39)=が犠牲になったと訴えている三女の具志堅美智恵さん(78)=豊見城市=は言った▼書類では「マラリアで死んだ」とされている加禰(かね)さんだが、遺骨は見当たらず、骨壺には代わりに石が入っているというのだ▼台北市内で毎年開かれる追悼式典には、今年は家族の介護のために参加できなかった。自身の体調を勘案してやはり欠席した与那国出身の故・仲嵩實さん=同(29)=の長女、徳田ハツ子さん(81)を交え、5日午後、那覇市内で話を聞いた▼2人はいずれも台湾側に請求した犠牲者認定が却下されている。それでも、具志堅さんは、認定作業では、書類を見るだけでなく、遺骨があるかどうか見に来てほしいと訴える▼徳田さんは、事件発生当時、島の人たちが「仲嵩は台湾で殺された」と騒いでいる情景を語った。島へ戻れなかった霊を慰めるため、小さな船にヒヨコを乗せて海に流す儀式も行ったという▼もともと台湾との間で活発な往来があった与那国。その延長線上に認定を求める2人の訴えがある。当時のことを覚えている島出身者はまだほかにいるという。島ぐるみのサポートがあればと思う。(松田良孝)

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