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小浜製糖 工員不在で操業停止 機械刈り、長雨が左右

4月に入り工員不在で、製造機械の停止が続く小浜製糖工場(資料写真)

4月に入り工員不在で、製造機械の停止が続く小浜製糖工場(資料写真)

農家に不満、落胆の声
契約期間、3月で満了

 【小浜】JAおきなわ小浜製糖工場(豊見山孫令工場長)で今月1日から工場の機械を稼働させる季節工員が不在となり、黒糖の製造作業が停止している。今期は、長雨の影響で操業期間が半月以上延び、働いていた工員との契約期間が終了したことで事態が生じた。工場によると、刈り取っていないサトウキビは島内にまだ残っているが、搬入された原料は従来通りの手順を踏んで工場が買い取ることにしている。だが、農家からは「買い取っても製品にならない場合、何のために育てたのか分からない。農家の生産意欲が低下する」と不満や落胆の声も上がっている。

 小浜製糖工場の今期操業は当初、1月11日から3月15日までを予定していたが、期間の半分以上雨に見舞われたことで、サトウキビを収穫する機械(ハーベスター)の稼働が思うようにいかず、操業終了がずれ込んだ。工員43人の契約満期は3月15日。契約を延長し残った約20人の工員で機械を稼働させていたが、3月末で契約延長も終了した。

 工場の機械は、ランニングコストの軽減や衛生面の観点から、原料搬入量が50㌧近くたまると稼働させている。工場は今期から機械での刈り取りに重点を置き、割合をハーベスター6割、手刈り4割に設定。雨天でも作業が可能な手刈りは搬入に時間を要した。

 今期、生産量の見込みは3227㌧。工場によると全体の90%以上は搬入が完了している。

 4月1~5日に搬入された原料は47㌧。今後、工員を2次募集し、職員らと製造機械の稼働を検討しているが、酸化で原料の発酵が進むと製品化は厳しくなるとみられている。

 豊見山工場長は八重山毎日新聞社の取材に対し、「機械頼みの部分が大きく長雨に左右されハーベスターの稼働は約4割にとどまった。季節工も次の仕事が入っているため、これ以上の延長はできなかった。今後、このようなことが起きないよう努力したい」と話した。

 工場の現状を受けて農家の男性は「製糖工場が原料をすべて買い上げ農家に影響はないと聞いているが、今回は異例の事態。丹精込めて作ったサトウキビが廃棄になるかと思うとやりきれない」と声を落とした。

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