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仕事柄いろんな方との出会いがあったが、…

 仕事柄いろんな方との出会いがあったが、この人ほど直言居士、硬骨漢の表現が似合った方を知らない▼故・南風野喜作氏のことで長年、川平伝統舞踊保存会、八重山古典民謡保存会の役職を務め先月鬼籍に入られた。川平で農業の傍ら民謡を学び、地域の祭りでは地謡として活躍、多くの後進を育てた▼川平鶴亀節が村外で踊られることを聞きつけると乗り込んで、本場の正統性を大声で主張、踊りが変質しないよう忠告し舞踊研究所の先生方を震え上がらせることもあった▼好きな民謡では八重山古典民謡保存会の設立に関わり、研究所を開き多くの門下生を育てた。同時期に始まった八重山古典民謡コンクールには、自身も一から挑戦、早々に新人、優秀、最優秀を通過、審査員まで務め上げた▼審査の控室で故・大浜安伴氏らから「わだーや(君たちは)情ねーぬ(情無し)」と皮肉られることも。というのも、年配の方と若い人が同じ土俵で評価されるのは問題ないかと憂う大先生方には、試験ですからと引かなかった▼故・大底朝要氏も審査では厳しい方だったが、南風野さんの厳しさには一目置いていて筋の通ったやさしさの裏返しと敬愛していた。2人は「一に稽古、二に稽古、稽古はうそつかない」を合言葉に励んでいた。筋肉は裏切らないの先駆。(仲間清隆)

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