八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

定年退職して4年目になる。自宅で過ごす

 定年退職して4年目になる。自宅で過ごす時間、テレビの付けっ放しは嫌。自然とラジオを聴く機会が増えた。うちなーしゃべり丸出しのトークやDJみーかーの笑い声。まったりラジオタイムである▼はるか昭和の石垣はラジオ電波が届かない難聴区域。でも聴きたい。そんな需要に応え、昭和30年代以降、有線放送が数社あった。親子ラジオと呼んだ▼「那覇、本部、与論、和泊、亀徳、名瀬、鹿児島」と寄港先、運航日を読み上げる有村海運のCM。地元音声は唯一「謹んで辱知各位にお知らせいたします」の謹告のみだった気がする▼曾祖母ありし頃、ラジオの木箱の前に座り「おーい、歌の巡航船が来たぞー」と歌番組のセリフをまねして皆を笑わせていた。時は流れ、島が生んだ不世出のチャンピオン具志堅用高選手の王座奪取も防衛戦中継も有線ラジオである。文化放送社が放送中止したのは昭和も終わり近い頃だったか▼難聴解消事業で八重山の島々にFM波でROKとRBCの放送が届くようになったのは平成16年のこと。今ではネット配信でラジオが聴け、隔世の感がある▼家族のとりとめのないおしゃべりが唯一の娯楽だったころを思えば、情報通信手段は飛躍的に進化した。それでもなお、ラジオは想像力をかきたてる。あれこれ思いつつ過ごす昼下がりである。(慶田盛伸)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム