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新博物館の早期実現要請 市立博物館協議会

要請前に開催された第2回石垣市立八重山博物館協議会。委員からは新博物館の必要性を訴える声が相次いだ=28日午後、市立八重山博物館

要請前に開催された第2回石垣市立八重山博物館協議会。委員からは新博物館の必要性を訴える声が相次いだ=28日午後、市立八重山博物館

資料2万点、展示600点
仮収蔵庫整備も要望

 博物館法に基づき、博物館の運営に関して意見を述べる石垣市立八重山博物館協議会(大田静男会長、10人)は28日、新博物館構想を早期に実現するよう石垣安志教育長に要請した。その間の暫定措置として、仮収蔵庫を整備し資料の保管状態を改善するよう求めた。大田会長らが教育委員会を訪れ、「今の収蔵庫では保管、管理ができない。一日も早く整備を」と訴えた。石垣教育長は「前向きに検討したい」と答えた。

 新博物館建設をめぐっては3月定例市議会一般質問でも4氏が取り上げるなど、改めてクローズアップされた。

 現博物館は1972年10月の開館で築46年。これまでに2度、新館建設の構想があったが、財源確保のメドがたたず中断したまま。収蔵資料は2万点を超えているが、収蔵スペースがなく、館外の民間倉庫にも保管。館内では600点前後を展示しているが、狭隘なため小規模な展示替えにとどまっており、博物館としての機能を十分に果たしていない現状がある。 

 委員は昨年6月の第1回協議会で「現状の保管状態を憂うとともに数年のうちに収蔵スペースがなくなってしまう」として全会一致で要請することを決めていた。

 協議会は要請で「観光文化都市である石垣市は、今後も地域に根ざした文化を大切に守り、育み、それを観光にも生かせる全国でもまれな地域。年間を通し島の魅力を全国に発信することが新しい博物館の重要な役割のひとつ」と強調した。資料の適切な管理・保管のため専門職員の増員も要望した。

 要請に先立つ第2回協議会では、委員から「収蔵庫だけでも早く造るべきだ。収蔵できないと全部パーになる」「宮古の博物館は年代別に展示されており、生活感がある。八重山博物館とは雲泥の差。新館を造り、展示物を多くすべきだ」との意見があった。

 民間に残る文化財的資料が捨てられている現状も委員から報告され、「博物館を造らないと、収蔵スペースも展示スペースもないので寄贈してくださいとも言えない。保存法を考えないといけない」と危機感をあらわにした。

 博物館によると、収蔵庫として使用している民間倉庫の賃料は年間約155万円。新博物館建設には社会教育施設整備の補助メニューがあるが、震災復興などの影響で予算化されておらず、補助メニューの活用が難しくなっているという。市教委は新年度で基金の創設を検討する。

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