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スーパーヨット石垣寄港

石垣に初寄港した外国人富裕層が所有するスーパーヨット「TRITON」=3月16日午後、石垣港(SYLジャパン提供)

石垣に初寄港した外国人富裕層が所有するスーパーヨット「TRITON」=3月16日午後、石垣港(SYLジャパン提供)

富裕層らが世界各地周遊
誘致で経済効果期待

 個人所有の豪華ヨットで世界各地を周遊するプライベートクルーザー「スーパーヨット」が16日から石垣港に寄港している。近年は世界各地から日本への寄港需要が増加するなか、国内最南端に位置する八重山への寄港を見据えた動きが表面化。県内自治体では訪れる富裕層の消費活動を含めた経済効果に期待し、水面下で誘致合戦を展開している。石垣市も寄港地に名乗りを上げており、観光の新規市場に躍り出るため施設整備を求める声が双方で加速しそうだ。

 石垣に寄港したのは甲板にヘリポートを備える全長約50㍍の「TRITON」(船籍・マーシャル諸島、総㌧数527㌧)。4日にマーシャル諸島を出港して16日に石垣港へ入港。22日に西表に向け出港後、鹿児島や長崎、福岡など国内を北上しながら各地に寄港する。

 石垣ではゲストと呼ばれる顧客が旅客機で島を訪れ、船内で宿泊しながら地元観光や飲食、洋上パーティーなどを楽しんだ。石垣島の印象に関係者は「静かでストレスがなく、予想以上に素晴らしい場所」と好印象だ。

 国土交通省によると、外国人富裕層の新しいリゾートライフとして人気が高いスーパーヨット(個人所有で全長24㍍の客船)の保有数は、2007年の4400隻から18年までの11年間で9395隻に拡大。国内には18年に10隻が寄港し、19年は最大で20隻の寄港が見込まれているという。

 最大の特徴は国内で寄港地を変えながら半年以上も長期滞在すること。大きな経済効果が期待されている。特に寄港地での食事や観光、土産物、船内料理用の食材調達、船の給油など、各産業への波及効果は団体旅行としては群を抜き、16年には22日間の滞在期間で約2500万円を消費したケースもある。

 スーパーヨットの代理店で国内誘致を推進するSYLジャパン㈱(本社・横浜市)は、同船船長へ今後の動向や要望などの聞き取りを沖縄総合事務局と石垣市の職員を交えて行った。自社では石垣島を拠点に国内を周遊する旅程をヨットオーナーに提案する事業を展開している。

 同社沖縄営業所の黒島保氏は22日、八重山毎日新聞社の取材に「積極的な受け入れを示している石垣市の姿勢は今後も鍵となる。スーパーヨットを誘致できる可能性は高く、観光の量から質への転換にもつながる」としながら、「クルーズ船専用岸壁周辺に給水や給油、食物を管理できる冷蔵と冷凍施設を備えたスーパーヨット専用岸壁の整備が急務になる」と行政の協力を求めた。

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