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「はてるま」代替船6月運航 3月定例竹富町議会

航空路線は不定期便から
上地港浮桟橋は事業化困難

 開会中の3月定例竹富町議会(新田長男議長)一般質問2日目は19日、山下義雄、大浜修、加屋本真一、上盛政秀の4氏が質問した。この中で、建造から30年が経過し老朽化の著しい貨客船フェリーはてるま(194㌧)の代替船として、同規模の貨客船がことし6月にも運航することが分かった。同フェリーは老朽化による故障で、昨年末から年始にかけて15日間運休。石垣島から物資の届かない波照間島では、ガソリン燃料が底をつく状態となった。代替船は中古だが、同フェリーと比べ船齢は若く、導入により運航の安定化が期待される。

 フェリーは㈲安栄観光が波照間海運から買い取り、石垣ー波照間間を運航させている。

 加屋本氏が代替船について質問。通事太一郎政策推進課長は「ことし2月に中古の代替船を購入した。3月末に事業者へ引き渡される。手続きも踏まえて、早くてことし6月上旬に石垣港へ入港予定」と答弁。

 同社によると、代替船は九州で運航している貨客船。引き渡し完了後、ドックに入れ整備し、国への変更申請など諸条件が整い次第、就航を計画している。

 波照間航空路線の再開について、加屋本氏は進捗(しんちょく)状況を確認。通事課長は県離島航空路線確保維持協議会が示す、新たな航空会社創設と既存機体での運航を前提とした定期便就航に、「相当な時間を要する」として、「県内の民間事業者と連携を図り新たな航空事業体を構築し、不定期チャーター便の運航実績をつくり、収入構造の確立を目指す」と不定期便から定期化につなげる計画を述べた。

 新城島上地港の浮桟橋設置について、大盛聰まちづくり課長は「2015年度に実施計画まで行ったが、地域から計画変更の要望があった。時期的なものもあって事業採択されなかった」とし、費用対効果の面から今後の事業化は厳しいと大浜氏へ答えた。

 山下氏は、消防団の救急業務についてただした。東金嶺肇防災危機管理課長は、本議会で上程中の消防団員に関する一部条例改正後に、搬送における取り扱い規則を定め、規則に沿う形で業務を展開していく方針を示した。災害時の119番については「台風や地震などの災害で、本島の消防指令センターに119番通報が殺到すると予想される場合、消防団や関係機関への連絡業務を指令センターから当該市町村に移行できる」と連絡系統の変更について答弁した。

 

 ■ドローン、実証実験へ 欠航多い上原ー鳩間間 悪天候下で物資輸送

 竹富町は離島間を無人飛行機(ドローン)を使用して生活物資を供給することで、住民生活サービスの向上を図ろうと、2019年度から2カ年計画でドローンの実証実験を行う。悪天候により船舶の欠航が多い鳩間航路の問題を解消するため、西表上原|鳩間間で生活物資の輸送実験を実施。実証実験を踏まえ、21年度の実用化を目指す。最終的には町内全域を網羅したい考えで、石垣ー大原ー波照間をつないだ物資輸送も検討している。

 竹富町3月定例議会の中で上盛政秀氏は、ドローン事業について質問。

 通事太一郎政策推進課長は、冬場の船舶航路の欠航が7~8割とされる鳩間島について、医者もおらず売店もないため、生活物資がいき渡らない現状から「生活の格差が生じている」とし、離島苦解消に向けた取り組みを説明。

 実験は、県内の民間事業者が所有する機体を使用し、台風の時期や冬場など天候の悪い条件下で挑戦する。飛行距離、積載量、各種輸送物などデータを収集し実用に生かしていく。

 通事課長は「実験終了後は事業化できるよう考えている」と答えた。

  • タグ: 竹富町議会
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