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「SOSキャッチして」 自殺対策強化事業

若者の気持ちについて討論する参加者ら=17日午後、市健康福祉センター

若者の気持ちについて討論する参加者ら=17日午後、市健康福祉センター

10代ピア会員が体験談

 石垣市の2018年度自殺対策強化事業(若年層対策事業)で「思春期・若い人たちのこころについて、みんなで考えよう」をテーマにした講演会が17日午後、市健康福祉センターで開かれた。NPO法人LovePeerPriceやいまの10代のピア会員3人が不登校や自傷行為をする若者が抱える心の問題を紹介、「大人に相談できない現状もある。声なき声に気づき、SOSをキャッチしてほしい」と若者の立場からメッセージを送った。

 講演会では宮良香帆さん(19)、前三盛ひまりさん(同)、宮良あゆみさん(同)の3人が自身の体験談や周りの仲間が抱える悩みを例に挙げて討論した。

 友達レベルでカバーできない悩みを親に話すよう勧めても、当事者から「親に言ったら否定され、殴られるから頼れない」と返されたり、担任に悩みを打ち明けても「悩んでることは知っていたが、その子が話すのを待っていた」と言われたりする例を挙げた。

 笑顔で気丈に振る舞っていても、手首にはリストカットの後が痛々しく残る生徒、校内でのうわさ話がエスカレートして継続して学校に通うことを躊躇する生徒もいたという。「その子たちには、周囲に信頼できる大人がいなかった」と話した。

 進学や就職で島外に出た八重山出身者が引きこもり、島に戻れずに苦しんでいる現状も報告。「その子たちと会い、話をしていっぱい悩んでも答えは見つからない。こうした現状を島の大人たちが考えてほしい」と訴えた。

 同団体の大谷タカ子代表は、自傷行為を行う若者援助の最終目標について「自傷行為が消失することではなく、生き方を変えて新しい自分になること」と説明した。

 約40人が来場、当事者の子どもが相談しやすい環境とは何か、援助にあたって理解しておくことは何かについて考えた。

  • タグ: 自殺
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