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石垣市議会一般質問 伊原間診療所運営廃止へ 9月以降、財政難理由に

新博物館構想質す

 3月定例石垣市議会(平良秀之議長)は11日、一般質問に入り、長浜信夫、東内原とも子、砂川利勝、長山家康の4氏が登壇した。県立八重山病院が伊原間診療所の運営を9月1日に廃止することが砂川氏の質問で分かった。答弁によると、病院側は、新病院建設に伴う財政難を理由に挙げている。中山義隆市長は、廃止に伴う対応を求める考えを示した。

 野底由紀子市民保健部長によると、病院側に確認したところ文書で回答があった。2週間に1回の医師派遣を4月1日からは月に1回に縮小し、9月1日に廃止する。「隣接の保健指導所で市が第2、第4水曜日に行っている保健指導は引き続き継続する」と答弁した。

 砂川氏は「北部地区の均衡ある発展はどうなるのか」と懸念、中山市長は「残念な話だが、行政としては代替案などに対応するよう求めていく。北部から八重山病院に行く際の利便性の向上も図る必要がある」と述べた。

 新博物館建設構想が財政難を理由に2度も中断した市立八重山博物館について宮良長克教育部長は、誘致に取り組んでいる国立自然史博物館の動向も見ながら対応する考えを示す一方、「財源確保のため基金の創設に取り組む」と述べた。

 質問した長山氏は「政治的な決断が必要だ」と促した。

 博物館は築46年で老朽化と狭隘(きょうあい)化が顕著。収蔵資料が2万点を超えているが、収蔵するスペースがなく、館外の民間倉庫にも保管している状況。館内では600点前後を展示しているが、狭隘なため小規模な展示替えにとどまっているという。

 このほか長浜、東内原の両氏が千葉県で起きた児童虐待死を受け、防止に向けた取り組み強化を求めた。

 南風野哲彦こども未来局長は、行政の取り組みを説明する一方、東内原氏への答弁で「児童虐待の発見は地域、学校など生活の場で確認されるケースもある。発見した場合はちゅうちょなく子ども家庭課まで通報してもらえるよう周知を図りたい」と住民にも協力を求めていく考えを示した。

■陸上自衛隊配備計画 工事休止求められず

 給配水施設の増設判明

 石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、工事現場の周辺で確認されている国指定特別天然記念物カンムリワシへの配慮について、市教育委員会は11日、「現時点で工事区域の近隣で営巣が確認されたとの報告がないことから、営巣期間を理由に工事の休止を求めることはできない」との対応方針を示した。宮良長克教育部長が市議会で長浜信夫氏に答弁した。

 防衛局が行っている環境現況調査については宮良部長は「まだ調査途中であり、完全なデータではないため報告することはできないとの説明を防衛局の受注業者から受けている」と答弁。途中経過として天然記念物のセマルハコガメ、オカヤドカリについては確認したとの報告を受けたと説明した。

 長浜氏は「調査も終わっていないのに、保護する皆さんが工事を進めさせるのか。見切り発車ではないか」と指摘。中山義隆市長は「カンムリワシは4月に入ると抱卵期となる。3月で巣を造っていないのであれば、今後もこの場所では巣を造る可能性は低いと考えられる」との認識を示した。

 埋蔵文化財の有無確認調査については下地傑文化財課長が「防衛局に書類、図面を求めているところ。近日中には調査可能と考えている」、宮良教育部長が「現在の工事区域については2、3日で調査が完了すると考えている」とそれぞれ答弁した。

 長浜氏は「調査を終えるまで待ってくれというのが筋だ。これで工事を進めさせてもいいのか」と批判した。

 一方、同計画をめぐっては、「石垣島駐屯地」の建設に際し、水道の給配水施設を増設する必要性があることも判明。防衛局は1日当たり310㌧の水道水を必要としているという。工事費の概算、費用負担について前濵猛志水道部長は「調整中」とした。

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