八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

赤土流出防止対策を開始 住民抗議、中止を訴え

陸上自衛隊駐屯地建設に向けた作業に抗議する地域住民ら=1日午後、旧ジュマールゴルフガーデン入り口前

陸上自衛隊駐屯地建設に向けた作業に抗議する地域住民ら=1日午後、旧ジュマールゴルフガーデン入り口前

県赤土流出防止条例に基づく対策が講じられてる現場。境界線の仮設安全柵内で重機が土のうを積み上げる=同

平得大俣陸自配備 「島の自然と平和を守れ」

 石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、沖縄防衛局は1日、石垣島駐屯地建設予定地の進入路となる旧ジュマールゴルフガーデンの一部で、造成工事に向けた赤土流出防止対策を開始した。現場では重機を使って土のうを積み上げる作業が確認された。一方、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は現場入り口前で抗議集会を開き、「住民無視の工事強行に抗議する」として中止を訴えた。

 防衛局によると、現場では2月28日に仮設安全柵の設置、この日は県条例に基づく赤土流出防止対策をそれぞれ開始した。駐屯地建設の着工となる造成工事については「今月中に予定しているが、開始日については天候や受注業者の準備状況に左右されることから、現時点では具体的な日付は決まっていない」としている。

 集会には約100人が参加。現場入り口の境界線で警備員が警戒する中、午後1時半から約1時間にわたり、リレー方式で声を上げ、声明を採択した。途中、近くで仮設安全柵の設置に伴うドリル工事の騒音が響いたが、「防衛局の職員は心がないのか」と抗議して中止させた。

 集会で採択された声明は、現場で確認されている国指定特別天然記念物で市鳥のカンムリワシについて「ダンプカーの騒音による影響が心配される。カンムリワシをはじめ多様な動植物に代わって『この島の自然と平和を守れ』と声を上げる」とした。

 2月の現況調査で営巣は確認されず、春の調査を3月に実施するという防衛局の対応を「自ら決めた(現況)調査も終了していない段階で作業・工事を強行している」と指摘、「あくまでも予定地内の現状を調査しているのであって、周りへの影響を調査しているものではない」と批判し、県の改正環境影響評価条例に基づく対応を求めた。

 集会で開南公民館の小林丙次館長は「きょうは高校の卒業式というおめでたい日。こんな良い島はない。若者たちが戻ってきたときにすばらしい島を残してあげたい」と涙をこらえ、「最後まで絶対諦めない」と声を振り絞った。

 アンパルの自然を守る会の山崎雅毅事務局長は環境アセスについて「前勢岳のゴルフ場開発で民間もやっているのに、国がやらずに先頭を切って自然を破壊しようとしている」と非難した。

 カンムリワシについても「島中が生息地。工事の騒音で逃げ出す。他のテリトリーに入ると追い出されて生きていけなくなる。カンムリワシをどう守るか、納得のいく説明をして工事を始めるべきだ」と語気を強めた。

 集会には、沖縄平和運動センターの山城博治議長も駆けつけた。

  • タグ: 陸上自衛隊配備計画石垣島駐屯地建設予定地
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム