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不満や疑問、不安の声上げる 平得大俣陸自配備

平得大俣への陸自配備計画をめぐり、不満や疑問、不安の声を上げる4地区住民ら=27日夜、川原公民館

平得大俣への陸自配備計画をめぐり、不満や疑問、不安の声を上げる4地区住民ら=27日夜、川原公民館

4地区住民、防衛局に
「着工ありき」すれ違い

 石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、周辺4地区住民は27日夜、川原公民館で沖縄防衛局の担当者らと面談した。予定地の選定手法、地元の合意、希少動植物や水源地への自然環境対策、抑止力など多岐にわたって不満、疑問、不安の声を上げたが、同局の回答には納得できないとして、3月6日に再度面談に応じるよう申し入れた。「着工ありきではなく、地域に対して正々堂々と真摯(しんし)に向き合って」と訴えた。

 地元の合意について住民は「着工は地元の合意が前提。何をもって合意としているのか」と質問、防衛局は中山義隆市長が昨年7月に表明した配備に理解した上で協力体制を構築するとの表明を挙げた。

 これに住民は「一方的な配備を受け入れることはできない」「地元は同意していない。候補地選定からやり直すべきだ」「市長はわれわれとの話し合いの約束をほごにし、パイプ役として機能していない。行政が調整役になっていない」と中山市長への不信感もあらわにした。

 カンムリワシや水源地などの環境問題についても住民は「われわれからすれば県条例の環境アセス逃れのための一部着工。地域住民と向き合う態度があれば、着工前にアセスを実施すべきだ」と訴えたが、防衛局は「県条例のアセスの対象ではない。アセス逃れではなく、今年度に予算を計上している。現況調査を行いながら対策をとっていく」と述べるにとどまった。

 国際法上の観点から、自衛隊が配備されることで有事の際に攻撃対象になるとの懸念も多く挙がった。

 このほか「このままだとずっと対立したまま。島を分断することになる」「答えになっていない。大臣や上司を呼んでもう一度話し合いを」などの意見があった。

 面談終了に際し、開南公民館の小林丙次館長らは「住民を無視したやり方には納得ができない」などとして「着工を止めて話し合いを」と要望。防衛局側は「われわれとして準備が整い次第、明日以降の作業を進めさせてもらいたい」と答えたが、「持ち帰って検討を」と強く求めた。

 面談は4地区公民館の申し入れで初めて実現、約3時間10分に及んだ。4地区から住民約90人、防衛局から伊藤晋哉総務部長ら6人が出席した。

  • タグ: 陸上自衛隊配備計画
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