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石垣市、香港に食材提供 税関空港の機能活用

石垣島の水産物を食材に中華料理へ調理された料理を試食する香港ホテルのシェフら=20日夕、香港島湾仔(市商工振興課提供)

石垣島の水産物を食材に中華料理へ調理された料理を試食する香港ホテルのシェフら=20日夕、香港島湾仔(市商工振興課提供)

高級魚で祝辞料理として需要が高いスジアラは1尾を調理して提供された=20日夕、香港島湾仔(市商工振興課提供)

水産物出荷、流通構築へ
活魚輸送技術も検証

 【香港】国際貨物の輸出入が可能な南ぬ島石垣空港の税関空港機能を使って香港に島産品の輸出拡大を狙う石垣市は20日、島の魚介類を使用した中華料理の可能性を探るため、香港島内の中華料理店に食材を提供して、現地の著名なホテルシェフを招聘(しょうへい)した試食会を開いた。市が海外で水産物に特化してアピールするのは初めて。食材に対して参加したシェフらは品質を評価する一方、流通コストの課題を挙げた。市は今後、香港市場でのマッチングに向けて、需要動向と輸送時間、流通価格の軽減に向けて検討を重ね、税関空港の輸送体制を充実させる。

 試食会に向けて市は、香港中華シェフ協会の会長を務め、香港島湾仔にある六国酒店の中華レストラン「粤軒」の馬栄徳(ウィリアム・マー)総料理長に食材を提供して調理を依頼。食材は八重山漁協からセイイカ、モズク、キハダマグロ、クルマエビ、夜光貝、海ぶどう。個人農家から紅芋。西海区水産研究センターで養殖され、中華圏では高級魚として扱われているスジアラ(アカジンミーバイ)の8種類。

 食材は19日に石垣から那覇空港経由で香港に出荷。スジアラは鮮魚と生きたまま調理を可能にするため、固形酸素を利用した輸送技術で活魚として出荷。活魚輸送の構築も検証した。

 調理で馬総料理長は、もずくを使ったスープやクルマエビを刺し身や揚げ物にしたほか、スジアラは1尾を丸ごと使って提供。赤色が特徴のスジアラは中華圏で縁起が良いことから祝事料理で需要があり、出荷が期待される。

 馬総料理長は「食材が持つ味や食感を表現することができた」と評価しながら、「香港では価格を抑えて品質の良い商品を手に入れることができる」と流通コストの課題を指摘した。

 石垣市内からは、水産物資源のほかに、八重山食肉センターが国際基準の安全性を確保する衛生管理手法HACCP(ハサップ)を導入し、直行便を利用した牛肉輸出を計画している。市商工振興課の平良守弘課長は「今回は那覇経由の輸送だが、石垣から香港へ空路で約2時間という優位性を生かした食材出荷が可能となる。石垣島の付加価値を育てながら流通体制を構築したい」と期待した。

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