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島言葉継承に危機感

四カ字の方言の文法について、独自の修士論文を発表したマシュー・トッピングさん=23日午後、市立図書館視聴覚室

四カ字の方言の文法について、独自の修士論文を発表したマシュー・トッピングさん=23日午後、市立図書館視聴覚室

琉大大学生のマシュー・トッピングさん
四カ字方言文法の研究発表

 石垣島四カ字の方言「スィカムニ」の文法を研究している元石垣市国際交流員で、琉球大学大学院人文社会科学研究科修士課程のマシュー・トッピングさん(33)=宜野湾市=が23日午後、石垣市立図書館視聴覚室で修士論文でまとめた「八重山語石垣島スィカムニの文法に関する研究」を発表した。論文によると、島言葉の話者数は老人クラブ全会員の80%が日常会話以上が可能で、島言葉を話せる人数は郡内外で650~2000人と推測。

 米国カリフォルニア州出身のマシューさんは、大学卒業後の2007年3月から市国際交流員として3年間勤務。地域の青年会活動に参加しながら、絶滅危機言語の八重山の島言葉について研究を始めた。

 論文は、これまでの先行調査と島言葉を話せる四カ字在住者への聞き取り調査を対比しながら、従来の島言葉における文法定義に六つの母音が形成する動詞の音韻形態論と他動詞の直接目的語標識「ゆ」と「ば」の機能について、独自の仮設を説明した。 

 四カ字の方言に対してマシューさんは、各4地域の方言で語尾などに違いがあるが、文法的特徴が酷似していることを指摘しながら、「島言葉を話せる平均年齢は高く、継承されていない。話者の減少で日常語として使われていない」と警鐘を鳴らした。

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