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あの世の正月を祝う十六日祭は好きな伝統行事…

 あの世の正月を祝う十六日祭は好きな伝統行事の一つである。家族、親族が墓に集い、ごちそうを供え、飲食をともにする。真っ昼間から堂々と酒が飲めるのがいい。ことしは晴天に恵まれ、正月なのに真夏のよう。いつもはひっそりとしている墓地沿いは車両の列。大にぎわいである。先祖もさぞ喜んだことだろう▼筆者も家族そろって妻の先祖の墓に行き、それから比嘉家の墓へ。改めて思う。十六日祭は、先祖がいたからこそ今の私たちがある、ということを確認する場であると▼たまたま読んでいた本(中村文則著「何もかも憂鬱な夜に」)に、命に関するこんなセリフがあった▼「これは、凄まじい奇跡だ。アメーバとお前を繋ぐ何億年の線、その間には、無数の生き物と人間がいる。どこかでその線が途切れていたら、何かでその連続が切れていたら、今のお前はいない。いいか、良く聞け」▼「現在というのは、どんな過去にも勝る。そのアメーバとお前を繋ぐ無数の生き物の連続は、その何億年の線という、途方もない奇跡の連続は、いいか? 全て、今のお前のためだけにあった、と考えていい」▼わが子に伝えられたらと思っていたが、墓の上に乗ったり、墓地内を探検したりと遊んでばかり。まっいいか。来年もあるし、その前に旧盆もあるし。(比嘉盛友)

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