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安心安全な町づくりの一環に

いつでも誰もが救急処置

 ■迅速な処置が救った命

 先の石垣島マラソンに出場中に倒れて心肺停止に陥った男性を近くのランナー2人が速やかに心臓マッサージを施すとともに119番通報し、そこに大会救護班も加わり男性は一命を取り留めた。とっさに走ることをやめて救命処置に当たった2人のランナーの勇気と善意は尊い。まさしくスポーツマンシップであった。

 浦添市の飲食店では客の女性が「真っ青な顔で喉に手を当てているのを」居合わせた女性看護師が窒息と判断し通常の処置を施すも変化がないので口内に指をこじ入れて気道をふさぐ肉片を取り除いたら意識を失っていた女性は息を吹き返した。

 二者に共通するのはとっさの判断と行動。そこには少しの迷いもためらいも感じられない。

 ■救急処置法講習会の充実を

 学校以外でもスポーツ少年団や子ども育成会、観光業等で救急処置法講習会が増えてきているのは心強い。

 ただ受講者のどれくらいが学んだことを実践できるだろうか。ある講習会の後に心臓マッサージで圧迫し過ぎると肋骨(ろっこつ)を損傷しかねないというのでは実行する自信がもてないとの声を耳にした。自動体外式除細動器(AED)は意識や呼吸の有無が分からない場合に使っても差し支えないと言われても実際の場ではためらってしまいそうだとの声もあった。

 講習会は全ての受講者がそんな不安やためらいを払拭(ふっしょく)するまで徹底して行うことが肝心だろう。胸部への力の入れ加減は相手の年齢等に応じてどの程度でいいのかをやってみせ、させてみて体得するまで続けることが大事だろう。AEDの使用については抵抗感を取り除くべく根拠等を示しながら上手に説明すべきだろう。心肺蘇生法等を疑似体験した後に受講者一人一人が講師役になり学んだ内容を説明する演習を取り入れた講習会もあると聞くが、とても有効だろう。当事者意識は高まり、心構えや施す手順等も整理され、自信もつくはずだ。

 学校では救急救命士が講師を務めるのが通常であったが、この頃は養護教諭が務めることも増えてきているようだ。その方が児童生徒も教師も、習得により積極的に取り組むかもしれない。養護教諭は専門知識と技能と自信をますます高めていただきたい。

 ■子ども会が救急処置法を劇化

 救急処置法を学ぶことは命と向き合うことでもあるので、児童生徒の自他のかけがえのない命を考える機会にもなるだろう。また多くの救命事例が物語るようにチームワーク・役割分担がとても重要だ。心臓マッサージを施す者、119番通報する者、近くの教師や大人に知らせる者、AEDを取りに走る者等々。教師が日頃からチームワークの大切さを説き、それを意識・確認させることで子ども間のチームワークも高まるのではなかろうか。

 伊江村子ども会発表会で子どもたちが劇中で倒れた人を見かけた際の対応や心臓マッサージ、AEDの操作方法等を演じ、会場から大きな拍手が送られたと新聞記事にあった。とてもよい取り組みだろう。八重山でも地域ぐるみの救急処置法普及の機運をますます盛り上げたいものだ。

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