住民投票 早期実施を求める 近隣4公民館が声明
石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、近隣4公民館が24日、市住民投票を求める会が請求している賛否を問う住民投票の早期実施を求める近隣住民としての声明を発表した。「もはや、この問題は近隣地域だけの問題ではない。石垣島全体が自らの問題として考えるべきだ」と訴え、住民投票条例案を審議している市議会に「市民を代表する市議会として、良識ある判断を持って実現させてください」と要望している。近く市議会に提出する。
声明は、川原公民館で4公民館長と住民ら26人が川原公民館広場で会見して発表した。「集まった1万4263筆という署名数はすさまじく、市議会の解散や市長の解任までも要求できる署名数を優に超えている。これだけの市民の後押しを受けた以上、住民投票は開催されなければならない」としている。
沖縄防衛局が3月1日に工事開始を予定していることについて、予定地内ゴルフ場の無断開発の疑いや実施可能性の低い環境アセスメントに言及した上で「このような現状のまま、平得大俣という石垣島のど真ん中、聖地於茂登山のふもとに大きな軍事施設をおく計画を市民の意見も聞かないまま進めてしまってもよいのでしょうか」と問いかけている。
予定地に隣接する開南の小林丙次館長はゴルフ場の無断開発の可能性に触れ、「おかしなことが伏せられたまま、なし崩しに事を進めるのはいかがなものか」と指摘、出席した住民も「うやむやにされることはイヤだ。市長や議会は説明する責任があるのではないか」と疑問を投げかけた。
於茂登の喜友名朝昭館長は「3月1日に工事が始まると聞いて地域は緊張している」と述べ、川原の大城潤一館長は「看板を通して平得大俣という場所を市民に理解してもらい、われわれの気持ちをくんでもらいたい」と訴えた。
4公民館はそれぞれの思いを書き込んだ計20枚の看板を作成、近く地区内に設置する。
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