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入域観光客、2年連続で4万人突破 与那国町

2018年与那国町入域観光客数

2018年与那国町入域観光客数

持続可能な観光地へ 宿泊施設不足など課題も

 【与那国】昨年1年間に与那国町を訪れた観光客は速報値で、前年を75人(0.2%)下回る4万499人となり、2年連続で4万人を突破した。町は2017年に初めて入域観光客が4万人を超え、持続可能な観光地の実現に向けて主要観光施設の整備を推進、県外からチャーター便が継続就航した。一方、増加する観光客を受け入れる民宿中心の宿泊施設不足と経営者の世代交代が進まない現状が足かせとなり、宿泊客が制限されて機会損失を生んでいる。町側は観光客が増えすぎるオーバーツーリズムを避け、与那国に見合った受け入れ体制の構築を探る構えだ。

 2年連続で入域観光客数の4万人突破を打ち出していた町は、昨年3月に国内各地の地方空港を結び、チャーター便で団体客が訪れるフジドリームエアラインズ(FDA)が28便運航。観光客1752人の来島で入域客数を引き上げ、観光客が単月過去最多の6093人に上った。

 海路からは同4月にクルーズ船「にっぽん丸」が祖納港沖に停泊。島内を巡るツアーで約400人が訪れた。

 また、冬場の団体客に加えて海底遺跡や近海にハンマーヘッドシャークが回遊することで人気ダイビングスポットに位置づけられている与那国は、シーズンの11月から5月まで観光客数が7カ月連続で3000人を超え、冬場の観光需要が旺盛だ。

 昨年の観光客が前年から微減となった理由に町側は、台風などの外的要因で空路のキャンセルが相次いだことを挙げたが、ことしは3月からFDAのチャーター便20便の運航計画で好調な見通しを示した。

 ただ、宿泊施設不足で観光客の滞在が制限され、観光消費額を引き上げる機会を失っている現状に町企画財政課の小嶺長典課長は「民宿経営者の高齢化で宿泊客に食事を提供できない施設も増えて、厳しい状況。受け入れの世代交代が急務」と考えを示した。

 与那国町観光協会の崎元俊男会長は「空路の輸送能力は目いっぱいで、フェリーによる船旅観光や農業体験など体験型観光の創出でリピーターを増やす努力が必要。現状の客数を維持して質の高い観光地に転換したい」と話した。

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