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人間国宝・芹沢氏作品など市に寄贈 桃原さん「博物館に常設を」

石垣市教育委員会へ寄贈された「型絵染」人間国宝の故・芹沢銈介氏の作品「いろは文六曲屏風(萌黄いろは)」

石垣市教育委員会へ寄贈された「型絵染」人間国宝の故・芹沢銈介氏の作品「いろは文六曲屏風(萌黄いろは)」

石垣市教育委員会へ寄贈された沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者の故・城間栄喜氏の紅型(上)と読谷村やちむんの里の草分けとなった陶芸作家の故・國吉清尚氏の陶器(下)

「いろは文六曲屏風(萌黄いろは)」など24点を寄贈した石垣市字石垣出身の桃原用昇氏(左)=23日午前、八重山博物館

 国指定重要無形文化財「型絵染」保持者(人間国宝)の故・芹沢銈介氏の作品「いろは文六曲屏風(萌黄いろは)」を含む貴重な資料23点をこのほど、石垣市石垣出身の桃原用昇さん(75)=東京都大田区在住=が、石垣市教育委員会に寄贈した。寄贈品は八重山博物館(浦崎英秀館長)で保存し、今年4月に同館の新収蔵品展で一般に披露する予定。同館が作品を所蔵する人間国宝は、鎌倉芳太郎氏(型絵染)、玉那覇有公氏(紅型)に続いて3人目となる。

 芹沢氏は沖縄の紅型を学び、絵型の作成、彫り、染めの全工程を一人で手がける手法「型絵染」を確立した作家。同びょうぶは、いろは歌にそれぞれのひらがなにちなんだ模様を添え、もえぎ色で染めた縦141㌢、横28.5㌢の布6枚をびょうぶに収めたもの。同館によると1958年ごろに作られたと思われ、桃原氏が2009年に東京で開かれたオークションで落札し、昨年、びょうぶの枠部分を仕立て直した。

 このほか寄贈品は、沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者の故・城間栄喜氏が染めた紅型4点、陶芸工房が連なる読谷村の「やちむんの里」の草分けとなった陶芸作家の故・國吉清尚氏が作った茶わんや鉢、オブジェなど陶器18点。

 23日午前、同館で開かれた贈呈式で、桃原氏は「びょうぶは特に苦労して手に入れた作品。県立博物館、美術館への寄贈の話が出たこともあったが、昨年の暮れにこちらの博物館の島袋綾野さんに電話すると、ぜひ欲しいと言われ、贈呈を決意した。日本最南端の博物館に人間国宝の作品を常設してほしい」と寄贈の気持ちを語った。

 贈呈を受け、石垣安志教育長は「型絵染の人間国宝3人のうち2人の作品を博物館に所蔵できることは大変すばらしい。大切に保存活用する」と感謝を伝えた。

  • タグ: 芹沢銈介人間国宝型絵染国指定重要無形文化財
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