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多くの市民が考える機会に 住民投票に協力求める

意見陳述で住民投票の必要性を訴える石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎代表(中央)=21日午前、本会議場

意見陳述で住民投票の必要性を訴える石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎代表(中央)=21日午前、本会議場

石垣市議会臨時本会議 金城代表ら意見陳述

 平得大俣への陸上自衛隊配備計画を問う住民投票条例案をめぐり、石垣市議会(平良秀之議長)は21日の臨時会本会議で、1万4263筆の有効署名で直接請求を行った市住民投票を求める会(請求代表者27人)に意見陳述の機会を与えた。金城龍太郎代表(28)らは▽住民一人一人が意思を示す▽より多くの市民が考える機会とする—という二つの目的を紹介、「島人(しまんちゅ)が島のために考えて動いた運動。そこに大きな意義がある」として投票実施に協力を求めた。県の改正環境影響評価条例に基づくアセス実施の必要性も訴えた。

 金城代表は、なぜ平得大俣を選定したのか防衛省の計画の進め方に疑問を呈した上で「計画について賛否が分かれ、市民の間では分断が起きる問題になりつつある。私たちなりにそういった問題と向き合うため、立ち上げたのが求める会」と経緯を説明。

 住民投票の目的については「昨年の市長選や市議選でも、この問題について明確な民意は示されていない。自分の意思も相手の意思も認めて尊重するのが民主主義の原点。市民の分断を防ぐためにも、正式で明確な投票が必要だ」と強調した。

 さらに「重大な問題から目を背け、考えることをやめてしまうと、この島の発展のためにはならない。より多くの人で考え、より多くの意見を出し合うことが必要。そうすることでよりよい石垣島になる可能性がある」と訴えた。

 請求代表人の島村和枝さん(64)、黒島孫昇さん(64)も陳述。島村さんは自然環境や水資源への影響に懸念を表明し、「市民の命と暮らしを守ることが行政の最重要課題であるなら、環境アセスは避けて通れない。3月31日以前の駆け込みで事業実施を容認するのは市民のための行政がとるべき道ではない」と主張した。

 黒島さんは「於茂登岳は古くから聖地としてあがめられてきた。於茂登岳の『岳』は『御嶽』であるとの認識を市民は持つべきだ。石垣島にとって自衛隊基地は必要なのか。必要とするならその場所でいいのか、熟慮して意思決定をする必要がある」と述べ、於茂登岳のふもとに位置する平得大俣への配備計画に疑問を呈した。

 質疑で仲間均氏が「住民投票をすれば市民がもっと分断されるのではないか」と指摘、金城代表は「明確に結果が出れば それを尊重できると思う。分断につながらないと信じている」と回答した。

 意見陳述後、金城代表は「思いを伝えることはできたが、実現させる責任も感じた。投票の実施までは緊張は緩まない」と述べた。

  • タグ: 陸上自衛隊配備計画住民投票
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