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昨年12月、八重山平和祈念館で開催された…

 昨年12月、八重山平和祈念館で開催された「潮平正道デッサン展示会」。潮平さん(85)=字石垣=が戦時中に体験したり、見聞きしたりしたことをデッサンした49点が展示されていた。ご本人から一つ一つ説明を受けた。鮮明な記憶に驚かされた▼潮平さんは当時、旧制中学の1年生で鉄血勤皇隊の一員として軍の作業に従事。1、2年生は自宅からの通いだったため、軍隊と民間の生活両方を知ることができたという▼デッサンをはじめたのは20年ほど前。平和月間にちなんで学校から依頼を受けて戦争体験の講話を行うようになったが、言葉だけではどうも伝わらない。特に小学校の低学年には。ならばと絵で表し始めたのだ▼学校帰りに突如、機銃掃射を受け、友人とともにフクギに隠れて難を逃れた恐怖の体験。埋葬された幼児の手を引きずり出そうとする野良犬。マラリアで死んだ2人の娘を、海岸近くの砂地に埋める母と息子▼砂地はその後、米軍施設の建設地として整地されたため、掘り起こすことができず、母親は年老いて骨のない娘を慰めようとワラを結んで枕元に起き、悲しみと病に耐えたという▼大人でも言葉だけでイメージするのは難しい。絵だと想像しやすい。戦時中の生活を伝える写真はほとんどない。ぜひ描き続けてほしい。(比嘉盛友)

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