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世界が見ている

広がる辺野古署名運動

 世界が見ている。日本の民主主義の成熟度を、沖縄の民意を無視した辺野古の蛮行を、新基地建設にかかる県民投票への不参加市の首長と議会のあり方を。

 思わぬビッグ・ウエーブになるかも知れない。県民にとっては心強い支援につながる。そのようなかすかな期待をさえ抱かせる国内外の動きである。

 ■ホワイトハウスに請願

 日本時間の8日、ホワイトハウスの前で辺野古埋め立ての一時停止を求める集会が開かれた。米国こそが新基地建設の当事者であり、その賛否を問う沖縄県民投票が実施されるまでの間、工事を停止するようアピールした。

 請願運動を始めたのはハワイ在住で県系4世、アーティストのロブ・カジワラさん。オバマ前大統領が始めたホワイトハウス請願サイトで電子署名を募った。

 国籍を問わず30日以内に署名数が10万人を超えれば、大統領が60日以内に何らかの回答を行うシステム。締め切りの8日までに署名は20万人を超えた。

 ■内外で賛同の輪

 国内外で賛同の動きが広がった。国内ではタレントのローラさん。環境問題に関心があり、これまでもさまざまな問題にツイートしている。

 今回は「美しい沖縄の海の埋め立てを止めることができるかも知れないの」とSNS上で書き込んだ。すぐさま賛同の輪が広がりをみせた。

 一方で、著名人だけにネット上の批判もすさまじく、「不勉強」「操られている」などのほか「対案もないくせに」「CMを降りろ」「反日」などと、いわれないバッシングも受けたという。

 相次いでタレントのりゅうちぇるさん、芥川賞作家の平野敬一郎さん、哲学者内田樹さんなど著名人が続々反辺野古の支援の輪に加わった。

 米国では人気ロックバンド「クイーン」のギタリストで天文学者のブライアン・メイさん。川崎市在住のファンからのメールをきっかけに署名したうえ、さらに公式サイトで署名に賛同するよう拡散した。

 海外で注目されると、一斉にそれを報道するのもこの国の風潮である。

 おそらく政府は無視を決め込むはずだ。まったく影響ない姿勢をとるだろうが、内心はびくびくしているに違いない。

 何しろ、外国からどう見られているか、そればかり気にする国ニッポンである。

 ■「見られる」意識持て

 一方で、県民投票についてその歴史的な意義を骨抜きにしようとする政治的策動が続いている。県民投票への不参加で対応の分かれた事態である。

 残念なのは石垣市など5市が不参加の姿勢を崩さないことだ。

 県民に等しく保障された投票の権利を奪うことは許されない。憲法学者の木村草太氏は、「法の下の平等に反する」として「県民投票不参加は違憲」(7日付沖縄タイムス)と指摘している。

 世界がこの問題に関心を寄せ、辺野古の海を埋め立てる映像を見ている。

 請願にトランプ大統領が回答するか不透明だ。オバマ前大統領の施策をすべて拒否する人である。無視するかも知れない。

 ロブさんたちの署名活動はトランプ大統領の回答があるまで続けるという。どれだけの数に膨らむか。

 安倍政権や県内の首長、議会は世界から「見られている」意識を持たねばなるまい。民主主義と地方自治を尊ぶ法治国家というならば、辺野古埋め立てをただちに中止し、県民投票に参加するはずである。

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