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昭和最後となった30年前の正月は、家族

 昭和最後となった30年前の正月は、家族旅行先の台湾で迎えた。バスガイド兼通訳の朝一番のあいさつは、「おめでとうございます。天皇陛下は生きてます。まだ昭和ですよ」だった▼平成最後の正月を東京で迎えた。昭和との歴然たる違いは3千万人を超えた訪日観光客数。実に多種多様な言語が飛び交い、迎える側も外国人労働者が目立つ▼今年はワールドカップラグビー、来年はオリンピック・パラリンピックがあり、4千万人超えが目標だ。その後も大阪万博などの国際イベントが続き、人手不足を補うべく春には外国人労働者受け入れを大幅拡大する▼日本社会は、この現実を甘受できるほどに成熟しているだろうか。韓国、中国など近隣諸国や沖縄へのヘイトスピーチ。技能実習生制度を悪用する企業。内向き志向の右寄り論壇がマイノリティー敵視をあおる不寛容、狭量の社会に、多様性の時代を受け入れる度量があるか。不安を覚える▼平成はバブルとともに幕を開け、虚構はもろくも崩壊した。少子高齢化が進み人口減少、社会縮小も続く。災害も頻発した。されど明治以降、唯一戦禍がない稀有の時代。なんだかいとおしい▼さらば平成。陛下が記者会見で発された「戦争のない時代」に共感しつつ、次なる新しい時代も戦争のないことを切に祈る。(慶田盛伸)

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