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アダンサミットを初開催 有用性を再認識

アダンの根や葉、アダンで作られた民具を鑑賞する参加者ら=8日午後、県立石垣青少年の家

アダンの根や葉、アダンで作られた民具を鑑賞する参加者ら=8日午後、県立石垣青少年の家

きょうまで青少年の家 食や伝承、活用法学ぶ

 島の暮らしを守ってきたアダンの有用性を再認識することを目的としたイベント「2018アダンサミットin石垣島」(同実行委員会主催)が2日間の日程で8日午後、県立石垣青少年の家体育館で始まった。石垣島での開催は初で、初日は約150人が、シンポジウムや天ぷらの試食などを通して、アダンの文化や伝承、多様な活用法を学んだ。9日は同所で、アダンの葉や根を使用してござや帽子、民具などを作るワークショップがある。

 同サミットは昨年、北九州市立大学の協力を得てNPO法人いけま福祉支援センター(前泊博美理事長)が宮古島市の池間島で開催。石垣市登野城の山里節子氏(81)の働きかけで、石垣開催が実現した。

 シンポジウム「アダンにまつわる自然と文化」では、同支援センターの三輪大介氏、郷土史家の大田静男氏、沖縄大学の盛口満副学長らが登壇し、八重山のアダン文化史や、八重山の動植物を研究した岩崎卓爾とアダンの研究などを紹介。一般財団法人沖縄美ら島財団の花城良廣理事長は「資源植物としてのアダンについて」と題して講話し▽香辛料▽香水▽民具の材料▽防風林▽給排水のパイプ—などさまざまな活用法を紹介。「特に薬用植物としての効用に注目したい」とアダンの多様な可能性を提唱し「アダンの情報を保全し、島の海岸を守るためにもアダンを大事にしよう」と、保全と再評価を呼びかけた。

 シンポジウム後、参加者は「アグリ・カフェ」の与那原マサヱ店主が調理したアダン天ぷらを試食し、交流会でアダンにちなんだ歌や踊りを通して親睦を深めた。

 やちむん館でアダンの民具作りをしているという徳光修子さん(58)=大里=は講話を聴き「アダンに普段触れていても、その文化や歴史は知らないことが多い。勉強になった」と語った。

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