着水型ドローンでサンゴを撮影
- 2018年11月16日
- 社会・経済

㈱Nanseiが開発した着水型ドローン・水上着水機「Aqua」

浅瀬のサンゴを撮影するため、海上に向けて飛び立つ着水型ドローン=14日午前、白保海岸域

着水用ドローンで撮影されたサンゴ=14日午前、白保海岸域
海洋環境の調査、保全に
㈱Nanseiが開発
㈱Nanseiが開発
海岸に近い浅瀬に生息するサンゴ礁の調査や保全に役立てようと、㈱Nansei(砂川哲男代表取締役、本社・那覇市)が開発した着水型ドローン・水上着水機「Aqua」のデモフライトが14日午前、白保海岸域で行われ、市や環境省石垣自然保護官事務所の職員らが立ち合った。
サンゴ礁の画像を三次元で図面化し、サンゴの保全や研究、海岸の工事の際の環境調査などに役立てようというもの。同社がドローン製造大手の㈱プロドローン(本社・名古屋)と販売契約を結び、2017年から開発を進めている。
着水型ドローンは防水で大きな機体が水面で浮くように丸く、中は空洞に作られている。
この日は7㍍の風が吹く中、砂浜を離陸して海面上空をサンゴ礁のポイントまで飛行し着水。機体下部に取り付けられた水中カメラでサンゴを撮影した。
砂川代表は「ドローンは水に浸かって撮る沖縄型に開発した。完成度を上げ、時間を追ったサンゴの状態の観察にも役立てられるようにしたい」と話した。
石垣自然保護官事務所の塚本康太自然保護官は「人手だけによる浅い海域のすべてのサンゴを撮影することは難しいので、機械があれば」と期待した。
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