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事業執行率 わずか14% ふるさと納税活用

与那国町議会一般質問
町「仕組み見直す」

 【与那国】9月定例与那国町議会(前西原武三議長)は8日、一般質問を行い、崎元俊男、與那覇英作、田里千代基の3氏が登壇した。2008年度から始まった町の「ふるさと納税」はことし10月末現在、寄付3485件総額2億2742万円に上ったが、これを財源に事業を執行した額は3260万円で、執行率が14%にとどまっていることが分かった。質問した與那覇、田里両氏は「有効利用がなされていない」と指摘、小嶺長典企画財政課課長は「低い執行率は私たちの努力不足。寄付金を集めるほうに走ってしまった。利用する仕組みを見直したい」と述べた。

 同課によると、ふるさと納税は08年度で45件302万円から増減を繰り返していたが、昨年度は、島出身者が匿名で医療福祉への活用にと1億円を寄付したため、過去最高の1535件1億3170万円に達した。

 ふるさと納税による寄付金は町の「バンタどぅなん島基金」として管理されているが、この財源を町民のまちづくり活動や雇用創出などにつなげる「どぅなんファンド」が機能していない。町民がものづくりや新商品の開発などで支援を受ける仕組みとなっているが、昨年度の応募は0件。寄付金は基金に積み立てられたままとなっている。

 これに関連し、1億円の匿名寄付者が赤字運営の続く特別養護老人ホーム「月桃の里」(定員30人)への活用も求めていたが、町は寄付金3500万円を補助金として同ホームに支出していないことも分かった。

 上地常夫総務課長は「施設の経営体質に疑問が残る。施設には町民から指摘があり、寄付者本人にも補助金を出して町民が喜ぶ施設になるかという懸念を申し上げている」と慎重な姿勢を見せた。

 町長寿福祉課によると、同施設の赤字は昨年度で2142万円に上っており、累計赤字額が膨らんでいるという。

 外間守吉町長は、島外の2事業者が同施設を引き継いで運営することに関心を示していることを明らかにし、「水面下でさまざまな話が出ている。2事業者が名乗りを上げているが、今後は寄付者も交えて話し合いたい」と答弁した。

 9月28日に開会した定例会はこの日、閉会した。議長選をめぐる混乱から会期は42日間と長期に及んだ。

 

 【与那国町議会一般質問要旨】

 ▶議長選

 崎元俊男氏=与野党同数で混乱は予想できたのではないか。町長の見解は。

 外間守吉町長=崎元議員のほうが議場にいたので知っている。

 崎元氏=教育長人事にこだわったのか。

 外間町長=行政側が手だてできるものではない。不当な監視をしていない。そのスタンスを貫いた。

 崎元氏=人事案件など、町長の考えを出してコミュニケーションを取りたい。

 外間町長=島の発展のため、行政と議会が車の両輪としていきたいのでよろしくお願いしたい。

 ▶月桃の里への補助金

 與那覇英作氏=1億円の寄付があった。利用者1人当たり2万円補助の状況は。

 南風原弘明長寿福祉課長=与那国在住者がことし4月1日から現在まで10人利用して、補助対象は9人。このうち申請してきたのは4人。残る利用者にも補助適用の申請を呼び掛けている。

 ▶ごみ焼却処理建設事業

 田里千代基氏=進捗(しんちょく)は。

 前大舛和夫まちづくり課長=5月1日に防衛局からが内示あり、補助金申請を本年度末を期限として申請する。発注は来年1、2月の可能性がある。

 田里氏=発注業者は。

 前大舛課長=コンサルに見積もり依頼を行い、十数業者が関心を示したが、4社から見積もりが来た。業者名は明かせない。

 ▶専決処分

 田里氏=最初から専決処分を武器にしたが、結果的に混乱を生んだ。あしき慣例になる。

 外間町長=あしき慣例にならない。議会が開かれないので専決処分した。町長の権限を行使した。

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