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「目標はメダル」 家具製作出場の高林葵さん

黙々と練習に打ち込む高林葵さん=24日午前、うえざと木工

黙々と練習に打ち込む高林葵さん=24日午前、うえざと木工

高林さんが製作した家具競技の課題作「花台」=24日午前、うえざと木工

全国障害者技能競技大会県代表
「花台」製作へ技磨く

 11月2~5日に沖縄本島で開催される第38回全国障害者技能競技大会(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、沖縄県主催)に県代表として高林葵さん(23)=石垣市大浜=が家具製作の競技に出場する。課題は「花台」。大会まで1週間を切り、勤務先の㈲うえざと木工=石垣=で、ノコギリ、カンナ、ノミ、カナヅチなどの工具を巧みに使いこなし、最終調整に汗を流している。「大会の目標はメダルを取ること」と意気込む。(屋比久賢太記者)

 同大会(アビリンピック)の沖縄開催は初めてで、技能競技22種目に障がいのある15歳以上の選手388人が出場予定。高林さんが挑戦する建築・工芸系の家具競技は身体・知的・精神障害のいずれかに該当する選手4人がエントリーしている。

 高林さんは幼いころから手先が器用。物づくりが好きで、2013年に八重山特別支援学校高等部を卒業後、鹿児島障害者職業能力開発校に入学。在学中、第34回全国アビリンピック木工競技で金賞に輝いた実績を持ち、沖縄大会でも表彰台への期待が高まっている。

 競技では、制限時間6時間以内に、木材をカットして脚部分と幕板を別々に作り、組み立てて「花台」を完成させなければならない。

 高林さんは「カット前、寸法の測り間違えに注意したい」と内寸や外寸を計算して線を引く作業にまず注意を払う。最も重点を置くのは木材の接合。一方の材の端に作り出した突起「ほぞ」と、それを受ける穴「ほぞ穴」をノミとカンナで掘削。数種類のカンナを使い分けて薄さ1㍉以下で、ほぞを削る作業に神経をとがらせる。接合部に隙間ができないよう精度を上げるため練習に余念がない。

 製作工程を隣で見ながら指導にあたるベテランの東蔵盛肇さん(69)は「技術はもちろん、独特の感性を持っている。工具の特徴、木の素材を生かしながら作っているところがすごい」と太鼓判。先輩スタッフらも「作業工程や完成品を先に頭の中でイメージしながら家具作りをしている」と集中力やスキルに目を見張る。

 「気持ちを込めて完成させた家具を見た時に木工のやりがいを感じる」とその魅力を語る高林さん。「課題作の自己採点は今の時点で70点ぐらい。制限時間内に完成できるよう頑張りたい」と一心不乱に作業に打ち込む。

 木工競技は3日午前9時から沖縄セルラーパーク那覇で行われる。

 【全国障害者技能競技大会】

 アビリティ(能力)とオリンピックを合わせた造語としてアビリンピックの愛称で呼ばれており、能力を競い合うことで職業能力の向上を図るとともに、障がい者に対する理解を深め、障がい者雇用の促進を目的に1972年に始まった。

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